ペガシスは6月25日、動画編集/エンコードソフト「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」を発表した。7月9日より発売する。ダウンロード版のみ販売し、ライセンスの価格は6,648円(税別)。同日先行体験版も公開している。

  • ペガシス、HDRに対応した動画編集/エンコードソフト最新版「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」

    「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」の動作画面イメージ。前バージョンから実に4年半ぶりのメジャーアップデートだ

映像をできる限り高速かつ詳細にカットすることをコンセプトに設計された動画編集ソフト。編集する部分以外は可能な限り無劣化で出力する「スマートレンダリング」機能を搭載。エンコード範囲を抑えることで出力時間も短縮している。

最新バージョンではPQやHLGといったHDR色空間でのプレビュー/編集/出力に対応。HDR対応ソフトでの出力映像や、HDRカメラなどで撮影した映像を、編集点以外は映像を劣化させることなくそのまま出力できる。

フォーマットでは、AVI(非圧縮、Motion JPEG、Cineform)、VP9がスマートレンダリングに対応。既存フォーマットでも、対応プロファイルの拡張や可変フレームレートのスマートレンダリング対応などを行っている。H.265/HEVC、H.264/AVC、VP9については、8K解像度の入出力も可能。

編集機能ではヒストグラム表示機能を追加。タイムコード表示での編集が可能になり、プロジェクト復元機能やアンドゥ/リドゥの適用範囲も拡張している。カット編集画面では、マウス操作で任意の場所をサーチ可能になり、フレームごとのビットレート表示も行えるようになった。音声スクラブ/早送り音声再生にも対応する。

そのほかにも、テロップ機能や音声フィルタの強化、Blu-ray(BDAV)書き込み機能、CM候補検出機能なども搭載する。対応OSはWindows 10。