サードパーティ製のアプリやツールが多数存在するのは、Twitterというサービスのひとつの特徴だが、なかでも近年増えているのが、個々のツイートにフォーカスし、それらを保存して活用したり、分析することで新たな気づきをもたらしてくれるツールだ。
これらはTwitterというサービスが浸透し、分析が可能なほどのツイートが常時発信されていることに加え、その内容の重要性が認められるようになったからこそ、成立しうるツールといえる。今回は、ここ何カ月かのうちに新しく登場し、ネット上で話題になった3つのTwitter関連ツールを紹介する。
返信を分析する「リプライユーザ可視化システム」
「リプライユーザ可視化システム」は、Twitter上でリプライしてくるユーザーの属性を分析できるツール。過去の一定期間において行われたリプライについて、その総数や全フォロワーの中に占める割合のほか、個々のユーザーのフォロワー数やTwitterに参加してからの日数などを分析し、どのようなユーザがリプライしているのかを把握できる。
もともとは、Twitter上で数多く行われる誹謗中傷がほんの一握りのユーザーからのみ行われていることを可視化するために作られたツールで、リプライ数の多いユーザーを順に並べることで、誹謗中傷を目的に作られた新規ユーザーや、明らかに悪意のあるユーザーを排除するか否かを判断するのに役立つ。公式では不可能な、該当ユーザーからのリプライだけを一覧表示できる機能も便利だ。
ツイート時間から生活を見直す「生活習慣の乱れを可視化するやつ」
「生活習慣の乱れを可視化するやつ」は、ツイートを行っている時間帯を分析することで、起床時間や就寝時間などのサイクルを可視化できるツール。直近の3週間を対象に、ツイートの間隔が3.5時間以内であれば起きているとみなされ、マス目が塗りつぶされるので、生活習慣が乱れていないかが一目瞭然となる。
「起きている時間は絶えずツイートしている」という、いわゆる「ツイ廃」なユーザを対象にしたツールだが、意外にしっかりと可視化されるのが面白い。一方、わかりやすさ優先のためか、3.5時間という間隔を変更したり、休日など生活サイクルが異なる曜日を除外する機能はない。過去と比べて生活習慣が改善されたかチェックする機能などもほしいところだ。
ツイートを画像で保存する「Twitter魚拓」
「Twitter魚拓」は、ツイートのURLを入力することで、そのツイートをまるごと画像化してマイページに保存するとともに、画像(PNG)もしくはPDFでローカルへの保存も可能にするサービス。その名称からも分かるように魚拓サービスの一種だが、ネット上で誰もが参照できるようにするのではなく、誹謗中傷対策の一環でツイートを保全したい場合に重宝する。
認証なしで利用できる手軽さは魅力だが、ツイート全体が画像化されるためテキストデータのコピーはできないほか、URLもクリックできず、また短縮されている場合はURLの文字列自体が確認できない場合もあることに注意。最近になって、魚拓画像をアップロードすることでサイズやハッシュ値を比較して改ざんの有無をチェックできる機能も新たに追加された。