タムロンは6月11日、ティーザーサイトにて発表を予告していた交換レンズ「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」(Model A071)を正式に発表した。ソニーEマウントに対応した高倍率ズームレンズで、広角側の開放F値をF2.8としたのが特徴。広角側の始まりを28mm相当と欲張らないことで、重さを575g、長さを117mmとコンパクトに抑えた。価格は税別90,000円で、発売日は6月25日。
2018年5月に発売して高い評価を受けたフルサイズミラーレス用の標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)と同様に、小型軽量がもたらす利便性の高さと描写性能の高さの両立を目指して開発した高倍率ズームレンズ。レンズ内の手ブレ補正機構は搭載しない代わりに、レンズの長さは117mm、最大径は74mm、重さは575gに抑えた。フィルター径は28-75mm F/2.8などのレンズと同じ67mmで、フィルターやレンズキャップなどが共用できる。
このクラスの高倍率ズームレンズでは初めて、広角側の開放F値をF2.8としたのがポイント。50mmではF3.5、100mmではF4.5と、ある程度望遠域にズームしても急激に暗くならない。レンズは、特殊レンズを配置したうえで反射防止コーティングを施すことで、クリアな描写を可能とした。歪曲収差や周辺光量落ちは、カメラの補正機能を活用して高画質に仕上げている。
オートフォーカス用のモーターは、ステッピングモーター「RXD」を搭載しており、ファストハイブリッドAFや瞳AF、ダイレクトマニュアルフォーカスなどαの性能をフルに活かせる。レンズは簡易防滴構造としている。レンズにはズームロック機構を備え、自重でレンズが伸びるのを防げる。
- 焦点距離:28-200mm
- 明るさ:F2.8-5.6
- レンズ構成:14群18枚
- レンズ内手ぶれ補正機構:なし
- 最短撮影距離:0.19m(WIDE)/ 0.8m(TELE)
- 最大撮影倍率:1:3.1(WIDE)/ 1:3.8(TELE)
- フィルター径:φ67mm
- 最大径:φ74mm
- 長さ:117mm
- 質量:575g
- 絞り羽根:7枚(円形絞り)
- 付属品:花型フード、レンズキャップ