Wi-Fi 6ルータ製品が拡充、新製品の特徴は?
今回バッファローから登場した新製品は、エントリーモデルの「WSR-1800AX4」、プレミアムラインの「WSR-5400AX6」、高性能モデル「WSR-5700AX7S」の3製品。
パフォーマンスモデルのWXR-5700AX7Sは、2019年のハイエンド製品を引き継ぐ10Gbps対応WANポート、外部回転型アンテナを持ちながらコンパクトに仕上げた製品となっています。カスペルスキーのネット脅威ブロッカー Premium一年分のライセンスも同梱しており、独自設計で熱源の分離や通気性がよい筐体を採用しています。
プレミアムモデルのWXR-5400AX6はパソコン利用に向く5GHz 160MHzチャネル対応で、5GHz帯の4ストリームによってビームフォーミングの効果が高く「遠くも近くも速い」事をメリットに挙げており、筐体に合わせた大型ヒートシンクをカスタム設計。さらに壁掛けにも対応し、このモデルだけシャンパンゴールドのカラーリングを含めた2色構成です。
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プレミアム製品となるWSR-5400AX6。5GHz帯は160MHzと4ストリームに対応しているのが特色
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4ストリームのメリットとしてビームフォーミングの効果が高まり、遠い部屋でも速度が落ちにくいのが魅力
Wi-Fi 6対応スマホユーザーに向けたエントリーモデルWXR-1800AX4は従来のAirStationを踏襲したアンテナ内蔵のスリムデザインで白黒の2色構成となっています。
3製品ともWi-Fi 6 CERTIFIEDを取得予定となっており、多くの機器との相互接続性を担保するほか、最新のWi-Fiセキュリティ規格であるWPA3 Personalに対応。また、主要なIPv6通信方式(OCNバーチャルコネクト、v6プラス、IPv6オプション、transix)に対応しているのも見逃せません。
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Wi-Fi Allianceによる認証「Wi-Fi 6 CERTIFIED」を取得予定で多くの機器との相互接続性を担保し、最新のWPA3 Personalのセキュリティにも対応。国内設計ゆえに日本のIPv6のIPoEサービスにも幅広く対応
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AirStationのWi-Fi 6対応製品は一気に拡大。これまでよりも速いペースでWi-Fi 6化を実現しようという意思が感じられる
余裕でギガ超え、旧製品との比較デモ
今回のWi-Fi 6対応ルータと旧製品の比較デモでは、パフォーマンスモデルでは3Gbps超えの数値もたたき出したほか、オンライン会議中に他の端末が負荷をかけた場合の速度低下も少なく会議に支障が出ない事をアピールしていました。
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パソコンを想定としたファイル転送ではWi-Fi 5対応の前モデルWSR-25335DHP3では最大625Mbpsしか到達できないのに対し、WSR-5400AX6では最大1,351Mbpsとこちらもギガ越え
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3階建の一戸建てで、WSR-5400AX6を1Fに設置し、3Fでオンライン会議をするという想定でテスト。2Fで他に通信していない状況では、旧製品のWSR-1166DHP4でも余裕でオンライン会議が可能
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しかし2Fで、別の端末で高速ダウンロードを開始すると、旧製品では大幅な速度低下となり、支障が出る結果となった
前述の通り、今後に関してはWi-Fi 5よりもWi-Fi 6対応デバイスが速く普及すると予想しており、1年後にはWi-Fi 6対応ルータが市場で過半数を占めると予想。このため同社のWi-Fi 6対応ルータは年間100万台程度の販売を見込んでいます。ただ、10G光回線対応製品は全体の2割程度と想定しているようです。
質疑応答では「子機がWi-Fi 6機でない場合の新製品のメリットはあるのか?」という質問に対しては「4ストリーム以上の製品ではビームフォーミングの効果がよりある」と回答。また最近製品が増えたメッシュルーターに関しては「実装を検討しているが、Wi-Fi 6で一つの機器でカバーできる範囲が広がっている」ということでした。