NHKは6月3日、スタジオジブリ初の全編3DCG制作アニメとなる、長編アニメ『アーヤと魔女』を2020年冬にNHK総合テレビで放送すると発表した。

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    ジブリ初の3DCG長編アニメ『アーヤと魔女』、NHKで2020年冬放送へ
    (C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤがある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことをきっかけに始まる物語をスタジオジブリが全編3DCG制作でアニメ化。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる児童向け小説『アーヤと魔女』で、これを気に入った宮崎駿氏が長編アニメ制作を企画。息子の宮崎吾朗が監督を務める。制作・著作はNHK、NHKエンタープライズ、スタジオジブリ。

ちなみに、宮崎駿氏が「特別な作品」と語るジブリ映画『ハウルの動く城』の原作小説『魔法使いハウルと火の悪魔』も、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが執筆した作品だ。

プロデューサーの鈴木敏夫氏は今回の発表にあたり、以下のコメントを寄せている。

プロデューサー:鈴木敏夫 コメント

コロナの後、世界はどうなるのか? それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。
映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません。
『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか? ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。
そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。
賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安堵を覚えました。
『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です。
憎たらしいけど、何故か可愛いアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています。
ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。
それを指摘すると、吾朗君は照れ臭そうに、はにかんでいました。