さくらインターネットは5月22日、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を見据え、プログラミングと機械学習の基礎が学習できるeラーニング講座を5月22日から無償提供すると発表した。

同社は、経済産業省事業として衛星データをクラウド上で分析できる日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus」を構築・運用しており、昨年度には多くの人に活用してもらえるように「Tellus Trainer」「Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コース」の2つのeラーニング講座を応募者への登録制で提供したが、今回、在宅などでのオンライン学習のサポートを目的に両講座の教材をサイトにて公開することとした。

Tellus Trainerは、AI開発・データサイエンティスト人材採用・育成サービスを提供するSIGNATEの協力のもと提供する、動画教材を通して衛星データやプログラミングの基礎知識、Tellusを使った衛星データの解析手順、分析実践などを学ぶことができるeラーニング講座。Tellusの利用者となる人材創出を目的に、プログラミングスキルを有するIT技術者向けとして昨年11月に提供した際は、約1200人が受講した。

  • 「Tellus Trainer」のイメージ

    「Tellus Trainer」のイメージ

また、Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コースは、オンラインプログラミングスクールを運営するキラメックスの協力のもと提供する、プログラミング言語「Python」を用いて、簡単な画像処理や衛星画像の加工、数値予測の方法などを学ぶことができるeラーニング講座です。多くの人に衛星データに興味を持ってもらうことを目的に、プログラミング初心者向けとして昨年12月と2020年3月に提供した際には、約9400人が申し込んだ。

  • 「Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コース」のイメージ

    「Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コース」のイメージ

今回の両講座は会員登録が不要で、どなたでも受講することができるため、プログラミングや機械学習の基礎、衛星データの解析方法を学びたいと考えている人に適しているという。

Tellus Trainer、Tellus ×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コースともに5月22日~6月31日まで提供期間としているが、状況によっては延長する場合もあるという。