スマートフォンの機種選定を進めていたところ、搭載システムとしてに聞き慣れない単語を発見。スマートフォンのOSって、AndroidかiOSじゃないの? その2つ以外だとすると、アプリの互換性がないのでは? このような質問が届きました。

アプリの互換性という点についていえば、対象の端末に用意されているアプリストアが何かで判定できます。「Google Play」が用意されていれば、Android用アプリを自由に追加できる端末ですから、Android端末だといえます。

Google PlayやGmailといったアプリを収録している端末は、一定の基準を満たしたうえでGoogleモバイルサービス(GMS)というライセンスを取得しています。しかし、GMS取得済かつGoogle Play経由でアプリを入手できる端末でも、独自機能をアピールしたい、他メーカーの製品と差別化を図りたいなどの理由で「Android OS採用」を前面に出さず、独自OSを標榜することは珍しくありません。

たとえば、OPPO製端末にはAndroid OSをベースにした「Color OS」が採用されています。ユーザインターフェイスは一般的なAndroid OSと大きく異なり、通知バーのデザインやスクリーンショットの手順(指3本をスライド)が独自なうえ、アプリをパスワードで保護するなどの機能も備えています。しかし、GMSを取得しているので、Google PlayやGmailを利用できるAndroid端末として利用できます。

一方、HUAWEIのMate 30シリーズのようにAndroid OSをベースに開発されていても、GMSを取得していない端末も存在します。「Phone Clone」というAndroid OS対応アプリを移行するツールは用意されているものの、Google PlayやGmailといったGoogleが提供するサービス/アプリは利用できません。

  • スマホにAndroidではないOSが搭載されていますが、だいじょうぶ!?

    Google PlayなどGMSに基づくサービス/アプリが動作するかどうかが、「Androidスマホ」として使えるかどうかのポイントです