1日に7時間の睡眠を取るとして、生活の3分の1近くを過ごすのがふとんの中。アイリスオーヤマは5月8日、ふとん環境を快適に保つ新製品のオンライン説明会を開催しました。新製品は、4月末に発売された「ふとん乾燥機 ハイパワー カラリエ KFK-301」と、5月1日に発売された「強力ふとんクリーナー IC-FAC4」です。

  • 「ふとん乾燥機 ハイパワー カラリエ KFK-301」(写真左)と「強力ふとんクリーナー IC-FAC4」(写真右)

ふとん乾燥機の人気製品カラリエがパワーアップ

アイリスオーヤマのふとん乾燥機「カラリエ」は、マットを使わない設置の手軽さと、小型軽量の本体が人気のふとん乾燥機シリーズ。標準的なシングルノズルタイプの「FK-C3」のほか、2本のノズルで2組のふとんを同時に暖められる「FK-W1」の2モデル展開でしたが、新モデル「ふとん乾燥機 ハイパワー カラリエ KFK-301」(以下、ハイパワー カラリエ)の登場によって、3モデルのラインナップとなりました。

  • 本体サイズは幅168×奥行150×高さ380mm、重さは1.8kgと、軽量コンパクトな本体は健在です

ハイパワー カラリエは、その名の通り従来モデルよりもパワフルにすばやくふとんを暖められるのが特徴です。高温風時の消費電力が標準シングルノズルタイプ(FK-C3)が560W、ダブルノズルタイプ(FK-W1)が760Wなのに対して、新モデルのハイパワー カラリエは900Wと、ダブルタイプよりも強力なヒーターを搭載しています。このため、ターボモードなら約5分で、シングルサイズふとんのほとんどの面積を暖められるのが特徴。冬に「今日はふとん乾燥機をかけ忘れた!」といったときも安心ですね。

  • ヒーターが強力になったにもかかわらず、本体の重さは標準シングルタイプのFK-C3と同じ1.8kgのまま。女性でも片手で軽々と持ち運べます。ここまで軽いふとん乾燥機はあまりありません

  • ハイパワー カラリエのターボモードと、標準シングルタイプ(FK-C3)を使ったふとんの温まり方の違い。ハイパワー カラリエは、開始から5分後に約8割のエリアが暖まっています

従来製品にない機能として、「保温モード」も搭載されました。一般的なふとん乾燥機は、暖め直後は意外と熱く、ふとんに入るときちょうど良い温度に保たれていないことがあります。ハイパワー カラリエの保温モードは、開始15分ほどでふとんを暖めたあと、ふとん内の温度を人間が快適と感じやすい33℃前後にキープします。

  • 保温モードのほか、予約モードも搭載。設定した時刻までにふとんを暖めます

  • 保温モードでは、いったんふとん内を高温にしたあと、室温に応じて温風制御。ふとん内を快適な温度に保ちます

また、本体が形状が少し変わり、使い勝手が向上しました。たとえば、コードの収納性です。従来モデルは本体側面の狭い収納エリアに、小さくたたんだコードをギュウギュウに押し込む必要がありましたが、ハイパワー カラリエは本体背面にコードを巻きつけるだけでよくなりました。

  • 本体背面にコードを巻きつけるパーツを用意。コードの出し入れが格段に手軽になっています

ふとんを持ち上げる、ノズル先のフラップ形状も大きく変わりました。従来モデルは130mm長でしたがハイパワー カラリエは196mm長と、かなり長くなっています。このため、ふとんの中により広い空間を確保し、隅々まで温風が届きます。ホース全外も110cmと従来より長くなり、「本体を床に置いてベッド上のふとんを暖める」といった使い方もしやすくなりました。

  • ふとんを持ち上げて、ふとん内部に空間を確保するノズルフラップ。従来製品よりもかなり長くなり、ふとんがすばやく暖まるように。ただし、ノズルが長くなったぶん、本体からの抜き差しが少しやりにくくなりました

  • ホース全体も長くなっているので、ベッドを暖めるときに本体を床におくことができるように

  • 現行モデルとホースを比較。左からFK-C3FK-W1、ハイパワー カラリエ。ホースとノズルの長さが違います

  • ハイパワー カラリエの付属品。左から、くつ乾燥アタッチメント、まくら乾燥袋、アロマケース。付属品を使うと、靴、まくら、ぬいぐるみといった乾燥に加えて、ふとんにお気に入りの香りをつけることもできます

2種類の「たたき」効果をもつふとんクリーナー

強力ふとんクリーナー IC-FAC4(以下、強力ふとんクリーナー)も、従来製品「超吸引ふとんクリーナー IC-FAC2」のハイパワータイプです。新モデルの大きな変更点は、トリプルモーターの搭載。

従来モデルはゴミ吸引用のメインモーターのみを搭載していましたが、強力ふとんクリーナーはゴミ吸引用のメインモーターのほか、ふとんを叩いてゴミを浮き上がらせる「超ワイドたたきパッド」用と「高速回転パワーブラシ」用というの3つのモーターを内蔵しています。吸引力も、従来製品の約140%となったそうです。

  • 本体サイズは幅300mm×奥行501mm×高さ218mm(使用時)、重さは約2.2kg。コード付きタイプ。自立するので収納しやすいのも魅力

  • 従来モデルにはなかった回転ブラシを内蔵。超ワイドたたきパッドとあわせて、毎分1,4000回ふとんを叩いてゴミを浮き上がらせます。ヘッドの幅も約25cmと広くなり、一度に大きなエリアを掃除できるようになりました

もちろん、従来モデルの便利な機能も引き継いでいます。たとえば「ダニちりセンサー」は約20μmの微粒子まで検知して、掃除しているエリアの汚れを、光るカップの色で判断できます。また、集塵カップのフィルターは、使い捨てタイプでゴミ捨ても簡単。ちょっと珍しい機能として、温風を吹き付ける「温風機能」もあり、温風でふとんをふっくらとさせます。

  • 汚れがある場所ではダストカップが黄色から赤に変化します。回転ブラシにガードがついているので、ふとんを手でおさえなくても巻き込みにくい点も使いやすくと感じました

  • フィルターの土台に、黒い使い捨てフィルターをかぶせる方式。ゴミ捨ても簡単です。使い捨てフィルターは25枚付属します

  • 矢印部分の排気口から、モーターで熱せられた温風がふとんに向かって吹き付けられます。温風温度はちょっと熱めのお風呂くらい