MUSINは、Shanling製のAndroid搭載ポータブルプレーヤー「M6 Pro」を6月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は税込86,900円前後を見込む。一般販売に先駆け、5月15日からフジヤエービック限定で、M6 Proと専用ケースのセットを先行販売する予定で、予約受付を5月8日に開始した。
中国・深センのオーディオメーカー、Shanling(シャンリン)の新製品で、同社で初めて旭化成エレクトロニクス製DACチップ「AK4497EQ」をデュアル構成で採用。ハイレゾ再生に対応し、最大768kHz/32bitのPCM再生や、DSD 256(11.2MHz)のネイティブ再生が可能だ。
ヘッドホン出力として、3.5mmのシングルエンドに加え、バランス接続用の2.5mmと4.4mmの端子の3系統を備える。ゲインは従来のハイ/ローの2段階調整に加え、最大600mW(32Ω負荷時)の出力が可能な"TurboMode"を追加。鳴らしにくいヘッドホンも手軽に楽しめるという。
Bluetooth 4.2に準拠し、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンと組み合わせて音楽を再生したり、レシーバーとしてスマホなどで再生している音楽を受信し、M6 Proにつないだ有線イヤホンなどで聴くこともできる。コーデックは、いわゆる“ハイレゾ級”のワイヤレス再生が可能なLDACやaptX HD、HWAをサポートしており、LDAC/SBCでの送受信と、aptX/aptX HD/HWAの送信に対応する。本体LEDランプの色で、接続中のコーデックがひと目でわかるようにした。
音質強化も図り、刷新されたオペアンプとバッファによる新たな音響設計を採用した「フルバランス・アンプ・サーキット」を搭載。Shanlingの音響エンジニアが開発したという、全周波数帯域で一貫した位相を持つローパスフィルタリングテクノロジーや、伝統的なオペアンプとバッファによる音響設計、新しく設計された4chフルバランス回路により、音の歪みの無さや音色のコントロールを高めた。その他、新設計のボリュームダイヤルも備える。
日本オーディオ協会より「Hi-Res Audio」と「Hi-Res Wireless Audio」認定を取得し、有線でも無線でも高音質で音楽を楽しめるとアピールしている。
ディスプレイは湾曲デザインを採用。4.7型/720×1,280ドットのシャープ製IPS液晶パネルを搭載し、タッチ操作に対応する。OSはAndoroid 7.1。Shanlingが独自に開発した「AGLO(Android Global Lossless Output)」を採用することで、Android SRC(サンプリングレート コンバーター)の制限を受けずに、フルレートでのロスレス出力を実現しており、「最大768kHzまでのサンプリングレートを無損失で楽しめる」としている。
クアルコムのオクタコアCPU「Snapdragon430」と4GBメモリを搭載しており、「ストレスのない、高速でスムーズなパフォーマンス」も実現。内蔵ストレージは32GBで、microSDカード(別売)を組み合わせることでストレージを拡張できる。容量は512GBまでサポートし、理論上は最大2TBまで利用できるという。Wi-Fiは2.4GHz/5GHzに対応する。
4,000mAhのバッテリーを内蔵し、連続再生はシングルエンド/シングルDACモード時で13時間、デュアルDACモード時モードで9時間、バランスで8時間。電源回路には8個のパナソニック製220uFフィルムコンデンサや、超低ノイズLDOレギュレータを組み合わせることで、クリーンで力強い出力を可能としている。
インタフェースはUSB Type-C。M6 Proを手持ちのスマホなどとつないで、最大384kHz/32bitまでのPCM再生に対応するUSB DACとして使うことも可能だ。
丸みを帯びたアルミボディの背面には、サンドブラスト・アンチグレア加工を施した「マットガラス背面パネル」を装備。見た目の美しさだけでなく、汚れや指紋が付着するのを防ぐ役割もあるという。ディスプレイにもナノ防指紋コーティングを施した。本体サイズは133.5×71×17.5mm(縦×横×厚さ)、重さは244g。