アップルは5月6日、毎年恒例の開発者会議「WWDC 2020」を6月22日(米国現地時間)から1週間にわたって開催すると発表しました。3月に案内があったとおり、今年はすべてのプログラムがオンラインで実施されます。すべてのプログラムの参加は無料。セッションなどの詳細は6月に発表するとしています。

  • オンラインで開催する今年のWWDC、米国現地時間の6月22日に開幕することが明かされた。プログラムなどの詳細は、今後徐々に発表していくとのこと

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大していることを受け、アップルは今年のWWDCをオンラインで実施することを3月中旬に発表していました。今回、開幕日が正式に発表されたことになります。オンラインでの開催は、31年目のWWDCで初めて。アップルでワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務めるフィル・シラー氏は、今年のWWDCがこれまでで最大のものとなり、2300万人の開発者が参加すると自信を見せます。

  • 2019年のWWDCの様子。今年のWWDCは、一般消費者も気になる基調講演(キーノート)をはじめ、すべてのプログラムがオンラインで視聴できる

WWDC 2020の案内では「すべてのOS(iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS)の未来を体験していただくことができます」としており、初日の最初に実施する基調講演(キーノート)でこれらのOSの次期バージョンの詳細が発表されるとみられます。

プログラムなどの詳細は、6月に入ってからApple DeveloperアプリやApple DeveloperのWebサイト、電子メールを通じて発表されるとのことです。

Swift Playgroundsを用いたコンテストも実施

今回のWWDCでは、アプリ開発に取り組む世界各国の学生にWWDCのチケットを無償で提供する毎年恒例の「スカラシップ」(奨学金制度)に代わり、Swift Playgroundsを用いたプログラムのコンテスト「Swift Student Challnge」が実施されます。

Swift Playgroundで作ったインタラクティブなプログラムを実際に操作し、3分間以内で内容を体験できる動画を募集するという内容。優秀作品を応募した人には、ほかでは入手できないWWDC 2020ジャケットとピンバッジのセットがプレゼントされます。募集はすでに始まっており、締め切りは5月18日の15時59分(日本時間)。

ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのクレイグ・フェデリギ氏は「昨年のWWDCには、世界37の国と地域から350人以上の学生の皆さんをお招きした。今年は、次世代の思想家たちが自身のアイデアをSwift Student Challengeを通じて具現化してくれるのを楽しみにしている」と語っています。