QEMUプロジェクトは4月29日(米国時間)、「QEMU version 5.0.0 released - QEMU」において、QEMUの最新版となる「QEMU 5.0.0」の公開を伝えた。QEMUはオープンソースで開発されているマシンエミュレータおよび仮想化ソフトウェア。
QEMU 5.0.0の主な変更点は次のとおり。
- virtiofsdを介してゲストにホストファイルシステムへアクセスするためのサポートを追加
- QEMU D-Busで実行される外部プロセスのライブマイグレーション機能を追加
- 圧縮バックアップイメージのサポートを追加
- qemu-storage-daemonの実験的なサポートを追加
- ARMv8.1 VHE、VMID16、PAN、PMU ARMv8.2 UAO、DCPoP、ATS1E1、TTCNP ARMv8.3 RCPC、CCIDX ARMv8.4 PMU、RCPCのアーキテクチャ機能サポートを追加
- Cortex-M7 CPUサポートの追加
- tacoma-bmc、Netduino Plus 2、Orangepi PCの新しいボードサポートの追加
- vTPMおよびvirtio-iommuデバイスサポートの追加
- GINVTインストラクションのサポート追加
他の仮想化ソフトウェアと比べると、QEMUは複数のアーキテクチャに対応しているという特徴がある。このため、クロスプラットフォームでのシステム開発やパッケージビルドなどに使われることがあるほか、さまざまな用途で活用されている。