KDDIは4月23日、東日本旅客鉄道(JR東日本)及びプロドローンの協力を受けて、鉄道用保守基地内でスマートドローンを利用した線路設備点検の効率化に向けた実証実験 を2月4日・5日の両日に実施したと発表した。

今回の実証実験では、KDDIのスマートドローンプラットフォームを使用し、線路設備上空の飛行ルートをドローンが自律飛行できることと、ドローンに搭載したカメラやLEDライトを使って線路設備を撮影し、昼夜を問わず遠隔地の係員へ映像を伝送できることを実証した。

  • 実証実験の概要

具体的には、長さ200mの線路設備上を20mの高度を維持しながらドローンを自律飛行で往復させ、撮影対象となる線路設備を撮影フレーム内に捉え続けることを確認したという。

  • 実験に使用したドローン

また、ドローン搭載のカメラで撮影した映像をLTE通信網で遠隔地の係員の元に伝送し、点検対象の線路設備の状況を昼夜問わず遠隔で把握できることを確認したとのこと。 なお、夜間はLEDライトを使用した。

  • 空撮映像の例

今後は、ドローンによる線路設備点検の要件をより明確にし具体的な運用ユースケースに沿った検証を行うことで、実運用に向け取り組んでいくとしている。