パナソニックは、新4K衛星放送のダブルチューナーを内蔵した4K液晶テレビ「VIERA HX850」シリーズ2機種を6月26日に発売する。価格はオープンプライス。店頭価格(税別)は、49V型「TH-49HX850」が16万円前後、43V型の「TH-43HX850」が14万円前後を見込む。

  • VIERA HX850シリーズ

    49V型「TH-49HX850」

10月に発売した「VIERA GX855」シリーズの49 / 43V型モデルの後継機で、4K/3,840×2,160ドットのIPSパネルと、2基の新4K衛星放送チューナーを搭載。高画質技術「ヘキサクロマドライブ」や、AI(機械学習)技術を使ったHDR最適化処理「AI HDRリマスター」を採用し、Dolby Vision/Atmosにも対応するなど、高画質・高音質性能を従来機種から継承している。付属リモコンを使った音声操作にも対応し、操作性を向上。また、テレビが倒れにくい吸着機能付き「転倒防止スタンド」も引き続き搭載している。

  • VIERA HX850シリーズ

    43V型「TH-43HX850」

LEDバックライトの明るさをエリア毎に分割駆動する「バックライトエリア制御」と、液晶パネルの輝度情報を微少なエリア毎に制御することで明暗の表現力を高める「エリアコントラスト制御」を搭載し、“Wエリア制御”で高いコントラストと階調表現を両立。

HDRフォーマットはHDRとHLG、HDR10+、Dolby Visionの4方式に対応。HX850シリーズでは、バックライトを制御するアルゴリズムを進化させ、HDR信号(HDR、HLG、HDR10+)の情報を解析してバックライトの制御にも活用することで、HDRならではの暗いシーンも高コントラストに表現できるようになったという。

独自技術「ヘキサクロマドライブ」による色補正を引き続き採用。暗部の色再現性の向上や、明部の色の鮮やかさなどリアルな質感表現を可能にする。また、AI(機械学習)技術を使って地デジ放送など既存のSDR映像をHDRクオリティにグレードアップし、4K放送も高画質化する「AI HDRリマスター」技術も導入。ハリウッド映画制作者との協業などを通じて培った技術を活用している。精細感を高める映像処理を施す「4Kファインリマスターエンジン」も採用。「オブジェクト検出 倍速表示」にも対応し、スポーツなど動きのある映像から被写体を検出してなめらかでクッキリとした動きを実現する。

  • VIERA HX850シリーズ

    「AI HDRリマスター」により、地デジ放送など既存のSDR映像や、4K放送も高画質化

  • VIERA HX850シリーズ

    「オブジェクト検出 倍速表示」で、走っている人などを補正しつつ輪郭を自然に再現

4Kダブルチューナーを搭載し、4K放送番組を見ながら別の4K番組をUSB HDD(別売)に録画できる。このため、観たい4K番組の放送時間が重なっても片方を録画予約することで見逃さずに済む。同時に番組録画できるのは、4K放送+地デジなど従来放送と、従来放送×2の組み合わせ。BS4K/100度CS4K放送の2番組同時録画はできない。お部屋ジャンプリンクを使った4K放送番組の受信に対応。放送番組を1つの画面に横並びで2画面同時表示する機能も備える(新4K放送の2画面表はできない)。

  • VIERA HX850シリーズ

    2番組の2画面表示に対応し、気になる番組を同時に見られる

音質面では、出力30Wのダイナミックサウンドシステムを搭載。フルレンジスピーカー×2と同システムで「音響特性・音像定位を改善し、映像の中から聞こえてくるようなリアルな高音質」を追求した。立体音響技術のDolby Atmosにも対応し、4K UltraHD Blu-rayや映像配信などの一部コンテンツで採用されているDolby Atmos音声を、VIERA本体のスピーカーだけで立体サウンドとして再生できる。

  • VIERA HX850シリーズ

    出力30Wのダイナミックサウンドシステムを搭載

無線LANとEthernetを搭載し、各種映像配信サービスをテレビ単体で観られる機能を引き続き搭載。Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、hulu、U-NEXT、ABEMAなどの映像配信サービスに対応する。見たいサービスを簡単に探せる「かんたんホーム」や、リモコンの「アレコレ」ボタンを押すと全画面でサムネイル表示する「アレコレチャンネル」も採用している。

  • VIERA HX850シリーズ

    かんたんホームの利用イメージ

  • VIERA HX850シリーズ

    リモコンのボタンからアレコレチャンネルを起動

操作面では、Googleアシスタント / Amazon Alexa搭載スマートスピーカーと組み合わせての音声操作に対応。さらに、付属のリモコンに話しかけるだけで簡単にコンテンツの検索やテレビの操作が行える機能も備える。

  • VIERA HX850シリーズ

    HX850シリーズの付属リモコン

吸着機能付きの「転倒防止スタンド」を引き続き搭載。スタンド底面の吸盤が接地面に吸着し、地震などの強い揺れでも倒れにくい独自構造を採用している。このスタンドはキッズデザイン賞を受賞し、小さな子どもがいる家庭ではテレビに手をかけたり叩くなどしても倒れず、安心して大型テレビを設置できるとアピールしている。

HDMI入力は4系統で、HDMI 2端子はARC(オーディオリターンチャンネル)に対応。コンポジット入力と、音声出力として光デジタル音声出力、ヘッドホン/イヤホン端子(サブウーファー端子兼用)を各1系統備える。USB端子は3系統(USB 3.0×1を含む)。

消費電力は、49V型が約162W、43V型が約155Wで、待機時はどちらも約0.3W。年間消費電力量は49V型が130kWh/年、43V型が118kWh/年。スタンドを含む本体サイズは49V型が109.9×24.5×69.4mm(幅×奥行き×高さ)、43V型が96.6×24.5×61.9mm(幅×奥行き×高さ)、重さは49V型が約20.5kg、43V型が約17kg。

  • VIERA HX850シリーズ

    49V型の背面