日立製作所は4月10日、マレーシアに主な拠点を持ち、SaaS型サービスを提供するFusionex International Plc(以下 Fusionex)と契約を締結し、Fusionexの事業を承継した新会社を4月1日付で完全子会社化したことを発表した。
日立は今回の投資に関し、ITセクターでは北米とアジアを重点地域として積極的な成長投資を行う計画の一環だという。
Fusionexのデジタル人材を獲得して日立グループ各社と連携させることで、フロント機能とデリバリー機能を強化する構えだ
また、Fusionexが培ってきたAI・データアナリティクスの技術やサブスクリプション型のSaaS事業のノウハウをLumadaに取り込むことで、ユーザー個別の開発やカスタマイズが少なく横展開が容易なSaaS事業を強化し、高効率なデリバリーモデルの確立を目指すという。
今回の新会社の完全子会社化について、日立の執行役専務サービス&プラットフォームビジネスユニットCEOの德永俊昭氏は、次のようにコメントしている。「新会社を日立グループに迎え、新たなデジタル事業の展開に向けて共に取り組んでいくことを大変嬉しく思います。今後、両社のAI・データアナリティクスの技術やSaaS事業ノウハウ、人財を融合するとともに、アジア地域での顧客基盤を獲得することで、Lumada事業のグローバル展開を加速させ、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献していきます。」