LINEは、3月27日から30日までの期間、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県在住の登録がある15歳~69歳のモニターを対象に、新型コロナウイルス感染症の予防対策と現状の体調を調査する「新型コロナの状況把握アンケート」を行った。同社が3月31日に実施した第1回「新型コロナ対策のための全国調査」を見据えた先行調査だ。
この先行調査では、現在の体調の状況や感染予防のためにしていることについて、157,734人が回答。同社は3月31日、調査結果の一部を公開した。
「新型コロナ感染予防のためにしていること」を尋ねた質問では、「手洗い・うがいや手指の消毒をする」(89.0%)と、「せきやくしゃみを、人に向かってしない」(85.3%)の2つが、高い割合で行われていた。
次いで「混雑している場所には行かない」が66.5%、「換気が悪くて窓などがない、閉じられた場所には行かない」が53.3%と、半数を超えた。一方で「他の人と、近い距離での会話や発声をしない」は29.9%、「仕事はテレワークにしている」は8.6%と低い割合にとどまった。
また、「37.5度以上の発熱」「喉の痛み」「強いだるさ」「咳がひどい」「息苦しい」「下痢がある」「味・においがしない」のいずれかの体調不良症状がある人をエリア・年代別で分けた結果、東京都が7.1%、神奈川県が6.5%、埼玉県が6.4%、千葉県が5.7%という結果になった。エリア・年代別では、神奈川県の30代が体調不良の割合が最も高い結果(10.1%)になった。
LINEは厚生労働省に協力し、新型コロナウイルス感染症におけるクラスター拡大の状況を、細かな地域区分で把握するための調査・分析を、大量かつ全国規模で複数回実施するとしている。