米Microsoftは3月23日 (現地時間)、Windows Insider Programの責任者にAmanda Langowski氏が就任したことを明らかにした。
Windows Insider Programは、開発中のWindowsビルドを登録メンバーに提供して広くフィードバックを収集する開発プレビュー・プログラム。2014年に始まり、開発者やアーリーアダプターユーザーとWindows開発チームを結ぶプログラムとして、Windows 10の成長を支えてきた。
Langowski氏はWindows Insiderプログラムの3代目の責任者になる。初代のGabe Aul氏はMicrosoftで最初のテレメトリーシステムを構築した人物で、Windows 10リリース前に同プログラムを立ち上げた。2代目のDona Sarkar氏はソフトウェアエンジニアでありながら広報力に優れ、現在はデベロッパーリレーション・チームでPower Platformのプリンシパルアドボケートを務めている。Langowski氏はMicrosoftで20年のキャリアを持つベテランであり、Windowsのベータプログラムのコーディネート、Windows & Devices Groupのプログラムマネージャー・リード、Flighting Platformチームの責任者などを歴任してきた。Flighting Platformでは、開発ビルドのリリースをコーディネートすると共に、価値のあるフィードバックを収集できる仕組みを整えた。
Microsoftは2月から大規模な組織再編に取り組んでおり、デバイス・チームを率いてきたPanos Panay氏 (チーフプロダクトオフィサー)が、2月25日からWindowsチームとデバイス・チームを統合したグループを率いている。Windows開発の新体制が動き出したことで、空席だったWindows Insider Programの責任者が決まった。Langowski氏を選んだ理由についてPanay氏は「彼女の顧客フィードバックへの情熱が私たちの製品にポジティブな影響を与えるのは明らか」としている。今回はPanay体制になって初の発表としても注目されたが、Windows開発の今後の方針には言及しなかった。