スマートフォンの画面は、次第に大型化しています。Android端末でいえば、2012年頃までは4インチ台が主流でしたが、2020年現在は6インチが主流です。物理ボタンを廃止しタッチパネルですべての操作を行うようにするだけでなく、ディスプレイの縁取り(ベゼル)を狭くするなど、可能なかぎり画面を大きくする工夫も見られます。

しかし、画面が大きくなると「片手持ち」での操作は難しくなります。物理的な手の大きさが要求されますから、手が小さい子どもや女性にとっては、かえって扱いづらいものになりかねません。動画鑑賞のようにタップやフリックの操作を伴わない場面はともかく、画面のあちこちをタップするゲームアプリやWEBブラウジングでは、大きい画面が仇になります。

画面サイズが大きい端末で片手操作を行うときには、「片手モード」を利用しましょう。ディスプレイの右下または左下(利き手によります)を斜め上方向へフリックすると動作を開始し、6割ほどの大きさに画面が縮小され、手が小さい人でも画面のあらゆる位置に指が届くようになります。縮小された画面の外側をタップすれば、画面は通常のサイズに戻ります。

なお、この機能はすべてのAndroid端末に用意されているわけではありません。機能や起動方法はほぼ共通ですが、SONY XperiaシリーズやSAMSUNG Galaxyシリーズでは「片手モード」、SHARP AQUOSシリーズでは「画面縮小モード」、HUAWEI P20シリーズでは「ミニ画面表示」などと機能名が異なるうえ、搭載していない端末も少なくありません。

  • 片手で操作しているとき、画面の端に指が届きません!

    Android端末によっては、片手操作しやすいモードが用意されています