大日本印刷(DNP)は2月7日、同11日まで開催している「第71回さっぽろ雪まつり」と連動して、札幌グランドホテルにデジタルサイネージを導入し、観光地の映像や地域の情報などを配信する新たなインバウンドメディアの実証実験を開始した。

  • 設置されたデジタルサイネージ

    設置されたデジタルサイネージ

同社は空港や駅にデジタルサイネージを設置し、年々増加する外国人観光客をはじめとした旅行者などに有用な情報を提供するインバウンドメディアの開発を進めており、一環として今回、札幌グランドホテルのフロント近くにデジタルサイネージを設け、同社が制作した観光関連の情報と映像、さっぽろ雪まつりの映像などを発信することで宿泊者の利便性を高め、ホテル施設の価値を向上させるとともに、メディア事業展開の可能性を探っていくという。

実証実験では、同社グループの北海道コカ・コーラボトリングとも連携し、設置したデジタルサイネージを通じて、さっぽろ雪まつりのコカ・コーラブースへの誘客も行い、同ブースにも同社のデジタルサイネージを設置し、観光客向けの観光地の映像や商品情報などを提供する。

  • コカ・コーラブースの外観

    コカ・コーラブースの外観

インバウンドメディアの特徴としては、厚さ6mm程の薄型有機ELディスプレイを使用することにより、スペースを有効に活用するとともに、色の再現性が高い映像を表示することで美しい空間イメージを演出することに加え、独自の切り口で編集して制作した北海道内の観光スポット映像を4K品質で提供し、今回の映像では外国人に人気のあるスポットを中国語(簡体字)、英語、韓国語のテロップ付きで紹介しており、インバウンド対応の一環となっている。

  • オリジナル観光映像の一部

    オリジナル観光映像の一部

また、デジタルサイネージに表示するコンテンツは、同社の配信システム「SmartSignage(スマートサイネージ)」を活用することで、直観的な操作でリアルタイムにコンテンツ配信や端末管理が可能となり、スムーズな運用を実現するという。

今後、同社は外国人観光客との新しい接点を提供する「場=メディア」としてホテルを位置づけており、今回の実験を通じ、札幌グランドホテルと共同で、デジタルサイネージを活用したインバウンドメディアの普及を推進していく考えだ。