米IBMは1月14日(現地時間)、自社で行っているオープンイノベーションおよび責スチュワードシップ(財産管理の職務)への取り組みに関し、LOT Networkに参加すると発表した。LOT Networkは企業各社で構成される非営利コニュニティーで、さまざまなPAE(特許主張主体)から加盟企業を保護する防護壁の構築に取り組むという。

PAEは第三者から特許を取得し、その特許侵害を理由に企業を提訴して利益を得ようとし、膨大な費用につながるだけでなく、イノベーションの妨げになる可能性もあるという。

LOT Networkではm200万件を超える特許資産により企業をPAEから保護しており、対象の特許資産がPAEの手に渡った場合、LOT Networkの加盟企業は当該特許のライセンスを受けられ、PAEはその特許の侵害に対して加盟企業を訴えることができなくなる。

同社の加盟により、イノベーション保護、およびIBMの顧客、開発者、同じ目的を持つ同業の企業からなるエコシステムがサポートされ、8万件を超える特許および特許出願をLOT Networkの対象特許に追加し、これらの特許でPAEから守り、業界全体のオープン・イノベーションを促すという。