ニコンは1月7日、ニコンFマウント対応の望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」を発表した。120mmから300mmの広いズームレンジを開放F2.8でカバーする大口径モデル。新開発のSRレンズを搭載し、色のにじみを抑えて高画質化を図った。最短撮影距離はズーム全域で2mに抑えた。希望小売価格は税込み139万3700円で、発売は2月の予定。東京五輪での利用を狙う。

  • 120mmから300mmの広いズームレンジを開放F2.8でカバーする望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」

フルサイズ対応の望遠ズームレンズ。120mmから300mmのレンジを開放F2.8の明るさでカバーしたのが特徴で、ポピュラーな70-200mm F2.8の望遠ズームレンズやスポーツ撮影カメラマン御用達の300mm F2.8(サンニッパ)に迫る撮影がこれ1本でできる。レンズ内手ぶれ補正機構の補正効果は約4段分。

  • 重量は約3250gで、約2900gのサンニッパ「AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II」から350gほどの増加に抑えられている

画質を高めるために、新たにSRレンズ(Short-wavelength Refractive)を内蔵。青よりも短い波長の光を大きく屈折させる特性を持っており、色にじみを発生させる収差を抑えられるようにした。レンズには、ニコン独自のレンズ反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」に加え、NIKKOR Fレンズでは初めて「アルネオコート」を採用し、ゴーストやフレアなどの画質劣化を抑えられる。

最短撮影距離はズーム全域で2mと短い。レンズは防塵防滴構造となっている。レンズの最大径は128mm、長さは303.5mm。重さは約3250g。