BASELWORLD 2019振り返りシリーズに番外編をひとつ。ティソを含むスウォッチグループは、BASELWORLD 2019への出展を見送った。その代わりに、同グループの各ブランドは世界各国の支店ごとにプライベートショーを開催。ティソも、2019年2月に代官山にオープンしたコンセプトショップのお披露目もかねて、2019年新作の発表と展示を行った(掲載した写真はすべてクリックで拡大表示。価格は税別)。

  • ティソ(TISSOT)、2019年新作

    ティソの新作がずらり!

ティソ シースター1000 オートマチック

2018年夏にデザインと機能を一新してワールドローンチを果たして以来、好調の新生シースター オートマチックに新色が登場。

  • ティソ シースター1000 オートマチック

    シースター1000 オートマチック(ブラックPVDモデル)

ダイヤルがブラックのモデルは、ブラックPVD(物理蒸着)処理のSS(ステンレス・スチール)ケースを採用。ケース径は43mm、風防は傷防止サファイアクリスタルガラスで30気圧防水。本格派ダイバーズウォッチとしては珍しいシースルーケースバック仕様。回転ベゼルは耐傷性の高いセラミック製で逆回転防止機構付き。

ムーブメントにはティソの自動巻きフラッグシップ「パワーマティック80」を搭載、パワーリザーブは余裕の80時間だ。ストラップはブラックラバー。価格は9万3,000円。

  • ティソ シースター1000 オートマチック

    ダイバーズながら、ケースバックがシースルー仕様

  • ティソ シースター1000 オートマチック

    シースター1000 オートマチックのサイズ感

今までありそうでなかった、クリームがかったホワイトダイヤルのモデルも用意される。こちらはSSケース+5連SSブレスレット仕様。価格は8万3,000円。どちらも発売中。

ティソ シースター1000 クロノグラフ

シースターのラインナップを拡充するため、シースター1000にクォーツのクロノグラフが登場。2018年、オートマチックで好評だったブルーグラデーションを筆頭に、計4型をラインナップ。

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    ティソ シースター1000 クロノグラフ

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    深海を思わせるダイヤルカラー(SSケース)

元々のシースターのテーマ「エレガンスなスポーツウォッチ」を踏襲したシンプルでクラシカルなデザインは、クロノグラフでありながらスポーツテイストが強すぎず、カジュアルはもちろん、ジャケットにも合わせられるようすっきりとまとめられている。

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    ケース径45.5mmならではの存在感

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    ねじ込み式りゅうずと、ねじ込み式プッシャー

ケース径は45.5mm。2019年は各メーカーとも小ぶりのケースサイズが多かった中で、新鮮な存在感だ。ケース素材はSSまたはブラックPVD処理したSS。バックにはシーホースの彫刻が入る。

風防は傷防止加工の無反射コーティングサファイアクリスタルで、30気圧防水。逆観点防止ベゼルの素材はアルミ。また、海中での電池切れという致命的事態を防ぐ、電池切れ警告警告機能付き。価格は、ブラックPVDケース+ラバーストラップ仕様が7万円、SSケース+ラバーストラップ仕様が5万8,000円、SSケース+3連SSブレスレット仕様が6万1,000円。発売中。

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    SSケース+3連SSブレスレット仕様

  • ティソ シースター1000 クロノグラフ

    マットなブラックダイヤルの美しさ

ティソ ジェントルマン オートマチック

モータースポーツをはじめとするティソのスポーツモデルと、トラディショナルやラグジュアリーモデル。その中間のを構成する役割を担って、ビジネスマン向け完全新作の「ジェントルマン」が登場。

フェイスにスポーティなテイストを残しつつ、全体的にはクラシックな雰囲気。日常のどんなシーンでも対応できるマルチユースなデザインだ。ケースバックはシースルー仕様。

  • ティソ ジェントルマン オートマチック

    ティソ ジェントルマン オートマチック

  • ティソ ジェントルマン オートマチック

    ベゼルは18K無垢のローズゴールド

ムーブメントには、シリコンひげゼンマイを使用したパワーマティック80を採用。ケースサイズは40mm、素材はSSだが、ベゼルは18K無垢のローズゴールド。風防は傷防止加工サファイアクリスタルで5気圧防水。

  • ティソ ジェントルマン オートマチック

    ムーブメントは、シリコンひげゼンマイを使用したパワーマティック80

  • ティソ ジェントルマン オートマチック

    ホワイトダイヤル+3連タイプのSSブレスレット

価格はブラックダイヤル+白いステッチングのブラックカーフ仕様が14万6.000円、ホワイトダイヤル+3連タイプのSSブレスレットが15万4,000円。なお、2020年早々にはSSベゼルモデルも予定しているとのことなので、こちらも期待だ。

ティソ ヘリテイジ ポルト メカニカル

誕生100年を迎え、復刻モデルとしてよみがえった「ティソ ヘリテージ ポルト」。1919年に発表された歴史的タイムピース、「ヘリテージ ポルト」のディテールを忠実に再現している。

アール・デコ全盛の優雅な時代に生まれた美しい樽型のトノーシェイプとダイヤルには、当時ティソのみに供給されたというチャーミングなアラビア数字をレイアウト。手巻きの機械式モデルは6時位置のスモールセコンドがレトロな雰囲気を強調する(2019年11月発売のクォーツ仕様にはスモールセコンドがない)。

  • ティソ ヘリテイジ ポルト メカニカル

    ティソ ヘリテイジ ポルト メカニカル

ケースサイズは42.45mm×31.1mm。ケース素材は、PVDコーティングしたローズゴールドのモデルと、SSのモデルをラインナップ。風防は傷防止加工の無反射コーティングドーム型サファイアクリスタルで3気圧防水。ムーブメントはエタ社製「7001」で、パワーリザーブは42時間。価格はローズゴールドケース仕様が13万円、SSケース仕様が11万5,000円。

なお、ポルトは基本的にメンズモデルだが、ユニセックスとしても魅力的な時計だ。実際に、ストラップは女性用のショートサイズも選べるので、ショップに問い合わせてみてはいかがだろうか。

レディースモデルでは「ティソ ル・ロックル オートマチック レディ」(写真のモデルは7万9,000円)も発表されたので、ご紹介しておこう。

  • ティソ ル・ロックル オートマチック レディ

    ル・ロックル オートマチック レディ

  • ティソ ル・ロックル オートマチック レディ

    ダイヤル中央にはギョーシェ装飾

  • ティソ ル・ロックル オートマチック レディ

    ケース径は29mm、素材はローズゴールドPVD

  • ティソ ル・ロックル オートマチック レディ

    ケースバックはシースルー。ムーブメントはエタ「2671」