多くの女性が使っている生理期間の記録アプリ。その機能がやっとiOSに搭載され、Apple Watchからも使えるようになりました。Apple WatchならiPhoneを取り出さなくても手軽に記録がつけられます。

出血があった日に1回タップするだけ

iOS 13に追加された新機能「周期記録」。iPhone上では「ヘルスケア」の中に含まれますが、watchOS 6では単独でアイコンが追加されています。

  • デジタルクラウンを押し、ホーム画面で「周期記録」をタップ→日付を示す楕円が並んでいます。生理があった日を1回タップします→赤い丸が表示され「出血あり」が記録されます

一般的にカレンダー型が多い生理記録アプリとは異なるインタフェースで、最初はわかりにくいかもしれませんが、基本的には生理のあった日に1回タップするだけでOK。iPhoneが手元になくてもすぐに入力できるので、入力忘れを防げます。

  • 生理が近いかな、と思った時もここで確認できます。薄い赤の斜線は生理の可能性がある日、濃い赤の斜線は生理の開始が予測される日です

症状をより詳しく記録する方法

出血の有無だけでなく、出血量や生理痛・頭痛などの症状も記録することができます。

  • 下へスクロールするとその他の項目が出てきます。「月経」→出血量の記録。出血量のいずれかをチェックすると、自動的に「出血あり」もチェックされます

  • 「症状」→その他の症状を記録(※)。月経前症候群の記録にも活用できます

  • 「点状出血」→不正出血の記録。聞きなれない日本語ですが英語版では「Spotting」と表記されており、少量の不正出血のことを指します

※「症状」の項目に日本語でわかりにくい表現があるので補足しておきます。 腹部仙痛:生理痛 腹部膨満感:お腹のはり 乳房圧痛:乳房のはり

この他、おりものや基礎体温などの記録項目を追加したい場合はiPhoneの「周期記録」を開き「オプション」から設定します(次の項目へ)。

その他の項目やカレンダー表記はiPhoneで

過去の記録を確認したい場合はiPhoneで見るのが便利です。

  • ホーム画面で「ヘルスケア」をタップ→下部の「ブラウズ」タブを開き「周期記録」をタップ

  • Apple Watchと似た入力欄が表示されます→下にスクロールすると次の予測や過去の履歴が表示されます

  • 「オプション」をタップすると、予測や通知の許可、その他の記録項目のオン/オフを設定できます

  • 上記のようにその他の記録項目をオンにすると、Apple Watchにも入力欄が追加されます

これまで使っていたアプリから引越しする方法

生理記録は過去の記録の蓄積を考えると乗り換えがしにくいアプリです。そこで、アプリのデータを「ヘルスケア」と連動させておくのがおススメ。過去の記録がヘルスケアに読み込まれ、機種変更やアプリを乗り換える際にも簡単にデータを引き継げるようになります。

  • いつも使っているアプリで「設定」を開き「ヘルスケア」「Apple Health」などの項目をタップ→「データの統合」「読み込み/書き出しを許可」といった表記の項目をオンに

  • 「すべてのカテゴリをオン」をタップして完了→「ヘルスケア」で「周期記録」を開くと、過去の記録が読み込まれています。なお、読み込み後も元のアプリは通常通り使用を継続できます