オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは11月12日(米国時間)、「What SMART Stats Are Telling Us About Hard Drive Reliability」において、2019年第3四半期におけるハードディスク故障の統計データを発表した。同社のサービスに使用しているハードディスクに関し、2013年4月から2019年9月までのデータがまとめられている。発表されたデータは次のとおり。

  • 2019Q3版ハードディスク故障統計データ(2013/04〜2019/09)

    2019Q3版ハードディスク故障統計データ(2013/04〜2019/09)

ハードディスクの故障率平均値は1.73%となっており、2019年第2四半期における1.70%よりもわずかに上昇した。メーカー別に見ると、HGSTと東芝のハードディスクは比較的故障率が低く、Seagateのハードディスクは故障率が高い傾向が見られる。特にSeagateは4TBモデルであるST4000DM000と12TBモデルであるST12000NM0007の故障率が高くなっている。

9月30日の時点でBackblazeがサービスに使っているハードディスクは4つのデータセンターで合計115,151個。それらのうち、2,098個がブートディスクとして利用され、113,053個がデータディスクとされている。Backblazeは長期にわたって大量のハードディスクについてその故障率を発表しており、実際のハードディスク故障率として注目される。