Microsoftは11月4日(米国時間)、Windows版のMicrosoft EdgeとmacOS版のMicrosoft Edgeを2020年1月を目処に公開すると発表した。MicrosoftはChromiumベースのEdgeを1年ほどかけて開発しており、かなり短期間に製品として仕上げてきたことになる。
発表の段階ではLinux版について言及していないが、Microsoftは同日公開した「MyIgnite - State of the browser: Microsoft Edge」において、Linux版を後日公開することを明らかにした。掲載されている動画で「Linux is coming at a later time」(Linux版は後日公開します)という言葉を使っており、今後のリリースを明言したことになる。
ChromiumはWindows版、macOS版、Linux版のパッケージが提供されているほか、他のUNIX系オペレーティングシステムなどでも使用されている。Chroimumをベースに開発されている新しいMicrosoft Edgeはそもそもこうしたプラットフォームに移植しやすい状況にあると見られており、Linux版の公開はそれほど難しくないと考えられていた。
Microsoftはこのところ開発環境やコア技術をオープンソース・ソフトウェアとして公開する取り組みを続けているほか、WindowsのみならずmacOSやLinuxにも移植するまたは最初からこうした複数のプラットフォームで動作することを前提として開発を行っている。Chromiumベースの新しいMicrosoft Edgeも、今後こうした取り組みと同じように、複数のプラットフォームをターゲットとして開発が進められる可能性が高いと見られる。