調剤薬局向けの電子薬歴システム「Musubi」を提供するカケハシ社は、約26億円の第三者割当増資による資金調達を完了したと発表した。
カケハシ社の次世代型の電子薬歴システム「Musubi」は200人を超える薬剤師の意見を集めて設計されている。専用タブレットで薬剤師と患者が共に画面を見ながら服薬指導を共有でき、その内容を薬歴のドラフトとして自動保存。コミュニケーションと薬歴記入が同時に進められるため、口頭で伝えて薬歴に記載することを忘れていたなどのミスを防げるほか、服薬指導中に下書きを完成させることで薬歴作成時間を大幅に減少できるメリットがある。
今回の第三者割当増資では、新規引受先に伊藤忠商事、電通ベンチャーズ、アフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社(Aflac Ventures LLC.を通じて出資)みずほキャピタルが加わり、既存引受先とともに約26億円、累計で約37億円の調達を実現している。
カケハシ社は、今回の資金の大半が既存Musubi事業の拡大と新規事業の創出に必要な人材への投資であることを明かしている。今後も同社の"日本の医療体験を、しなやかに。"をミッションに"次世代へつないでいくエコシステム構築のため、医療従事者やパートナー企業とともに事業を推進してまいります"と意気込みを述べている。