Androidスマートフォンにおける「セーフモード」とは、端末出荷時点のソフトウェア構成でシステムを起動する特別な動作モードです。いわば最小構成で端末を起動できるため、システムの不安定要因を調べる目的で利用されます。

システムの不安定要因には、突然システムが操作不能(フリーズ)に陥る、アプリが原因不明のクラッシュを繰り返す、などの現象を挙げることができます。システムの設定を見直したり、思い当たるアプリを削除したりしても問題を解決できない場合、解決の手段として利用するのがセーフモードということになります。

セーフモードで端末を起動している間は、Wi-Fi/Bluetooth通信や通話など基本機能に変わりはないものの、端末出荷時点で用意されている(プリインストールの)アプリしか利用できず、ウィジェットも表示されなくなります。セーフモードで起動しているときに問題が発生しなければ、後からインストールしたアプリが原因と判断できるため、問題点の切り分けに役立つというわけです。セーフモード時にアプリは追加インストールできませんが、削除は可能なため、通常モードでは削除できないアプリを削除する手段としても使えます。

セーフモードで起動するには、電源ボタンを長押しすると現れる「電源を切る」アイコンを数秒間押し続け、現れた「再起動してセーフモードに変更」ダイアログで「OK」ボタンをタップします(メーカーや機種によって異なることもあります)。端末の電源がオフの場合は、音量小ボタンをアニメーション終了まで押し続けます。しばらくして下部に「セーフモード」と表示されたホーム画面が現れれば、セーフモードでの起動は完了です。端末の電源を切るか再起動を行えば、セーフモードは終了し通常モードに戻ります。

  • 「セーフモード」で起動するってどういうこと?

    「セーフモード」で起動すれば、不安定要因が後からインストールアプリなのかどうか問題を切り分けることができます