現地時間4日、Microsoftは統合開発環境Visual Studio 2019 version 16.3 Preview 3をリリースした。Visual Studio 2019 Previewの公式サイトからダウンロードできる。リリースノートはこちら

フィードバックやバグの報告など、より良い成果物のために広くユーザーに公開されるPreview版だが、アーリーアダプター向けに試験的、実験的な試みも搭載される場合がある。今回のVisual Studio 2019 version 16.3 Preview 3では、[ツール]→[オプション]→[環境]の「プレビュー機能」に新たにExperimental VS Terminalが追加されており、PowerShellが呼び出せるターミナルが表示される。

従来からある[ツール]→[コマンドライン]からの独立した呼び出しとは異なり、ソリューションエクスプローラーやツールボックスと同様にウィンドウレイアウトの保存/呼び出しやドッキングなど、IDE内でのターミナルのポジショニングを設定できる。

  • 実験的VS TerminalでPowerShell

    実験的VS TerminalでPowerShell

また、公式ブログでは、Visual Studio 2019 version 16.3 Preview 3と同じくIntelliCodeのプレビュー機能としてリファクタリングの強化を実施していることが発表されている。プログラムの既存の振る舞いを変えずに、コードを整理するリファクタリングだが、変数名など単純にテキストの変化を追っているのでは無く、構造上の変化を探知し対応する箇所やコードの提案が行われていることを強調している。デフォルトではオフ設定だがC#のIntelliCodeRefactoringをオンにすることでプレビュー機能として試せるようになる。

  • リファクタリングを提案するIntelliCodeの様子(同社ブログの動画より)

    リファクタリングを提案するIntelliCodeの様子(同社ブログの動画より)

そのほか、Visual Studio 2019 version 16.3 Preview 3の各機能はリリースノートにまとめてある。