KDDIとカシオ計算機は9月5日、自分では撮影できない視点や、プロ仕様の構図での特別な写真・映像を気軽に撮影できるという、「遠隔セルフィー」が可能なカメラシェアリングサービスである「マチカメ」の実証実験を、観光地や地方都市での活用施策の検討として長崎県佐世保市のハウスデンボスにおいて、9月7日から10月31日までのイベント期間中に共同で実施すると発表した。

同期間中は、同施設内のアムステルダム広場や、フラワーロードを含む写真映えする人気スポット複数カ所に設置したカメラを、無料で利用できるとのこと。

  • 撮影イメージ

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同サービスは、クラウドに接続した固定カメラをWebアプリから遠隔操作できる撮影システム。

今回の実証実験では、利用客は自身のスマートフォンから撮影スポットに設置したQRコードを読み取り、写真映えする場所に設置した固定カメラにアクセスすることで、自分では撮影できない視点から遠隔で撮影可能だという。

また、アプリをダウンロードせずに利用できるため、プロ仕様の高画質な写真や迫力のある映像を容易に撮影可能としている。

  • 実験システムの構成

同実験では、通信環境や通信機器の提供、サービスの運用サポートなどをKDDIが担当し、クラウドを使った撮影システムやWebアプリの開発、カメラの撮影ノウハウの提供などをカシオが担当する。

今後は、両社が提供する協業サービスとして、話題喚起で集客を図る観光地やテーマパークといった事業者に向けて事業化を目指す。

将来的には、第5世代移動通信システムである5Gを利用した高解像度な動画撮影など、今まで体験したことの無い新しい映像の価値提供によってサービスの拡張を検討するとのことだ。