いよいよ正式リリースが間近に迫るiPadOS。これまでに明らかになっている各種新機能については、よりパソコンライクな使い方が可能になるとビジネスへの活用に期待の声が高まっています。今回はビジネスユースの視点から注目の新機能をまとめてみました。
「ファイル」の進化で外部との連携より柔軟に
iPadでは、これまでもWordやExcelなどのアプリでビジネスドキュメントを扱うことができましたが、ビジネス環境においてはファイルサーバや外部ストレージを介した共有が弱いことがネックになっていました。それがiPadOSでは大幅に強化されます。
iPadOSでは「ファイル」アプリの進化により、USB-C接続の外部ストレージや、SMBサーバへのアクセスが可能になります。オフィスのファイルサーバやNAS、USBメモリ等のデータを読み書きできるので、現行の業務の中にiPadをスムースに組み込めるようになります。出かける際にiPadだけでは不安に思っていた部分が、かなり解消されるのではないでしょうか。
「マルチタスキング」の機能向上で作業効率アップ
もらったメールを見ながら返信を書きたい、会議のメモを見ながら議事録をまとめたい……。そんな時に便利なのが画面分割機能「Split View」と「Slide Over」。iPadOSでは2つのアプリで画面分割した状態を複数セット保持することができ、切り替えが効率的に。さらに同じアプリを2画面で開くことも可能になります(一部の対応アプリに限ります)。
「Safari」がビジネスユースもいけるスペックに
iPadのSafariでは、一部のWebサイトでスマートフォン用ページが表示されてしまったり、WordPressなどのCMSで使用に不便が出る場合がありました。それが、iPadOSではMacと同じデスクトップ版表示に完全対応します。地味に見えて、業務的にはかなり影響の大きい業界も多いのではないでしょうか。
また、Webサイトからのファイルダウンロードを管理する「ダウンロードマネージャー」を搭載。さらに、物理キーボードなら多くのショートカットが搭載され作業効率アップに貢献します。
マウス対応でよりパソコンライクに
マウスフリーのタッチ操作がタブレットの身上ではありますが、Excelの操作や長いWebページの移動などではマウスの方が便利な場合もあります。iPadOSでは新たにBluetooth接続のマウスに対応。外部キーボードと併用すれば、パソコンのような操作性が実現できます。
ベーシックなアプリがビジネスをサポートする
地味にビジネスをサポートしてくれるのが、リマインダー、カレンダー、メモなど、ベーシックなアプリの機能向上です。これらはiPhone・Macの各アプリとも連携しているので、デバイスをシームレスに使いこなす方には最適のマネジメントツールになります。
ビジネスで使える! iPad+iPadOSのポイント
これらの新機能によって、ビジネスの現場でiPadがメインのデバイスになれる機会がかなり増えるのではないでしょうか。ビジネスに活きるiPad+iPadOSの特徴をまとめてみました。
軽量薄型、モバイル通信、強力なバッテリー性能と、機動性ではもともとパソコンを上回るiPad。OSの進化によってパソコンでなくてはできないことが減り、これまで以上にiPadだけで業務を進められるケースが増えると考えられます。