米Snapは8月13日 (現地時間)、サングラスにカメラを組み込んだウエアラブルデバイスの新モデル「Spectacles 3」を発表した。強化点は、2つのHDカメラによる深度やディメンションの把握。立体感のあるSnapを作成したり、3Dエフェクトを施せる。立体的なコンテンツのビューワーとしてSnapchatに3D viewerを用意する。
「ユーザーが自身の目で見たままの風景を撮影できる」が第1世代モデルからSpectaclesのコンセプトであり、フレームの目の部分、左右に1つずつ広い視野角のカメラを備えている。フレームの部分にある撮影ボタンをタップして10秒間のSnap (ビデオ)または静止画を撮影でき、スマートフォンのSnapchatアプリと連動してワイヤレス経由で簡単にSnapをアップロードできる。
第1世代/ 第2世代モデルでは人の眼に近い視野でビデオを写真をキャプチャできたが、実際の人の眼は左右の視差を利用してものの立体感も把握している。Spectacles 3では人の眼と同様に、2つのHDカメラで立体的に風景をとらえることでより人が見る感覚に近いビデオや写真をキャプチャできるようにした。ビデオは、HD品質を60fpsで撮影可能。音もユーザーが聞くようにキャプチャできるように4つのマイクを内蔵する。現実の世界とネットの世界は「分け隔てられた世界ではない」というのがSnapの見方であり、人が見る感覚でキャプチャされた写真やビデオがネットで利用できることで2つの世界が交わる。Snapが考えるAR (拡張現実)である。
デザインも大きな変更点の1つだ。第1世代/第2世代モデルは太い樹脂フレームだったが、第3世代は1枚のステンレスシートから作られていて軽量かつ剛性に優れる。フレームカラーはカーボン (マットブラック)とミネラル (ローズゴールド)の2色。充電ケースにはレザーケースが採用され、ジャバラ式になっているのでSpectacles 3を入れやすく、蓋を閉じるとスリムになる。
発売は今年秋を予定しており、価格は380ドル。13日からspectacles.comで予約販売を開始した。現時点でSpectacles 3は「限定リリース」となっている。