保険業界向けにソリューションを提供するアイリックコーポレーションの子会社インフォディオは7日、非定型帳票をAIで処理するAI-OCRソリューション「スマートOCR」において、請求書処理に特化した新製品「スマートOCR 請求書」をパッケージとしてリリースしたことを発表した。

日本初の来店型保険ショップ"保険クリニック"でも知られるアイリックコーポレーション。AIとOCRで顧客の保険証券を自動分析するシステムを作り上げ、子会社であるインフォディオとともに非定型帳票データ化にまで高めた「スマートOCR」を展開。バラバラのフォーマットの帳票を効率的に自動分析するという課題を解決し、顧客のニーズに応じたサービスを構築している。

今回新たに新製品としてリリースするのは、請求書処理に特化した「スマートOCR請求書」。位置定義不要OCRスキャンによるデータ抽出で請求金額、消費税などの基本項目だけでなく、表などの請求明細項目も自動的にデータ化できるほか、マスター連携機能により、会社電話番号から正式会社名や会社コードや担当者、商品名から商品コードを自動表示するといったことも可能になる。

  • 「スマートOCR請求書 」のユーザーインタフェース(同社資料より)

    「スマートOCR請求書 」のユーザーインタフェース(同社資料より)

環境により差はあるだろうが、300枚の請求書を複合機でスキャンし、指定したフォルダデータからOCR変換・データ抽出、確認作業まで約30分(複合機での請求書スキャン4分/OCR変換・データ抽出約6分/確認作業約20分)になるというから、何時間/何十時間もかかる毎月の請求書処理時間や人為的なミスの軽減と大きく業務改善に役立ちそうだ。

クラウド版が月々3万円(初期費用8万円)から、オンプレミス版が月々10万円(初期費用40万円)。など今後、決算書版、健康診断書版、医療明細書版、非定型手書き帳票に対応した発注書版とラインナップを増加させる予定。