Microsoftは米国時間2019年7月11日、Microsoft QDK(Quantum Development Kit)をオープンソース化し、量子コンピューティングを各分野の専門家や研究者に開放することを公式ブログを通じて発表した。同社は2017年9月に量子コンピューティングプログラミング言語であるQ#、同年12月にQDKプレビュー版を公開し、サンプルやツールなどは以前からGitHubで公開済みだった。

QDKのオープンソース化の理由としてMicrosoftは、クリーンエネルギーや資源効率を追求した食料生産など、世界規模の課題を解決するために量子コンピューティングの活用機会を増進させるためと動画で語っている。すでに同社はケース・ウェスタン・リザーブ大学と共にMRIスキャンの正確性を向上させる研究に取り組んでいる。

阿久津良和(Cactus)