キヤノンは7月9日、EOS Rシリーズ用のRFマウントレンズ「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」を9月上旬に発売すると発表した。10倍のズーム比を持つ高倍率ズームレンズながら、レンズの長さを約12cmに抑えた。RFマウントでは2本目の“非Lレンズ”で、予想実売価格は12万円前後(税別)。高倍率ならではの利便性の高さとコンパクトな設計、手ごろな価格を武器に、EOS Rシリーズの標準レンズの位置づけを狙う。
小型軽量のフルサイズミラーレス「EOS RP」には、このレンズが付属した「EOS RP RF24-240 F4-6.3 IS USMレンズキット」を新たに追加する。予想実売価格は26万円前後(税別)。発売はレンズ単体と同じく9月上旬の予定。
現行のRFマウントレンズでは、もっとも望遠で撮れる交換レンズ。レンズの明るさをF4-6.3に抑える代わりに、レンズを小型軽量に仕上げたのが特徴。レンズの最小長さは122.5mm、重さは約750g。
ピントリングは、レンズ側面のスイッチでコントロールリングとして使えるように改良し、露出補正などピント合わせ以外の機能が割り当てられる。リングのクリックはない。
オートフォーカスの駆動用モーターにナノUSMを搭載し、写真撮影では高速で精度の高いピント合わせが、動画撮影では静かでなめらかなピント合わせを可能にした。
レンズ内手ぶれ補正機構の補正効果は約5段。レンズの手ブレ補正機構とカメラ内の5軸電子式手ブレ補正機能を組み合わせ、動画撮影時の手ブレ補正を強化するコンビネーションISや、歩きながらの大きな揺れを補正するダイナミックISにも対応する。
フィルター径は72mm。最短撮影距離は0.5~0.78mで、最大撮影倍率は約0.26倍。レンズフードやレンズポーチは別売となる。