丸紅は5日、リトアニア共和国に本社を構えるスタートアップ企業WePower社(WePower UAB)との間で普通株転換権付融資契約を締結し、再生可能エネルギー売買のプラットフォーム開発へ参入することを発表した。

2017年に設立したWePowerはブロックチェーン技術を活用した次世代グリーンエネルギー取引プラットフォームを開発する企業。電力消費パターンから再生可能エネルギー生産者と調達を望む法人消費顧客とをオークション形式などダイレクトに結びつけるプラットフォーム等を開発している。

丸紅は、7月1日に同社と普通株転換権付融資拠出の契約を締結した。同社は、現状では契約締結、弁護士費用など煩雑なプロセスに時間やコストがかかるこの分野において、短期間での安価なエネルギー調達や余剰分売却など柔軟な電力調達が可能になること、発電事業者は固定価格買取制度など再生可能エネルギー振興策に代わる安定した収入を確保できることなどのメリットがあることを述べている。

WePowerは現在、オーストラリアを中心に、エストニアやスペインに進出しているが、世界各地で発電事業や小売事業を展開する丸紅が普通株転換権付の融資を行い、強い結びつきで再生可能エネルギー普及に貢献していく構え。