コーヒー好きが高じて喫茶店のオーナーになり、本まで出した家電流通コンサルタントの得平司氏が、コーヒーメーカーの正しい選び方を紹介します。美味しいコーヒーを飲むためには努力を惜しまない人だけに、気になる製品を1つずつ実際に購入し、歯に衣着せずに評価していきますよ! 第1回はタイガー魔法瓶の「ADC-A060」を取り上げつつ、コーヒーメーカーを選ぶときに見るべきポイントも考えていきます。
コーヒー粉から淹れられる手軽なコーヒーメーカー
今回、ADC-A060を選んだ理由は、ズバリ、求めやすい価格とミルを使わずコーヒー粉から淹れられる手軽さです。美味しいコーヒーを飲みたいなら、高価格な製品じゃなきゃダメなんじゃないかって思いがちですが、実はそんなことないんです!
ADC-A060のスペック
- 発売日:2018年11月
- ミル:非搭載
- フィルター:ペーパーフィルター
- 満水容量:0.81L
- 一度に淹れられるカップ数:1~6カップ
- 本体サイズ:W154×D272×H301mm
- 重さ:約1.9kg
- 本体カラー:サックスブルー、ダークブラウン
美味しいコーヒーを飲む条件
得平:美味しいコーヒーを飲むためには、次の3つの条件があります。
(1)焙煎したての自分好みのコーヒー豆を用意する(購入する)
(2)コーヒーを淹れる直前に豆を挽く
(3)手順に従ってコーヒーを淹れる
このうち、コーヒーメーカーが関与できるのは(3)のみ。ミル付きの製品でも(2)と(3)のみです。どんなに高級なコーヒーメーカーを用意しても、(1)と(2)ができていなければ美味しいコーヒーにはなりません。逆に低価格のコーヒーメーカーでも、上記の3条件に沿って手順を踏んで淹れれば、美味しいコーヒーが飲めるのです。
そこで(1)と(2)をしっかり準備して、ADC-A060を使って正しい手順でコーヒーを淹れ、美味しいコーヒーが飲めるのかを試します。