Cogent Labs(コージェントラボ)とJBCCホールディングスの事業会社でJBグループのソリューション開発会社であるJBアドバンスト・テクノロジー(JBAT)は7月1日、AI OCR技術を活用した紙業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)に共同で取り組むと発表した。

近年、企業において働き方改革が注目を浴び、RPAなどのITを活用した業務改善が進む一方で、紙がボトルネックとなり、業務全体のデジタル化が進まなかったり、業務改善のための個別開発が必要で多大なコストに時間を要するため、デジタル化に躊躇する企業も見受けられるという。

両社の取り組みでは、コージェントラボが提供するAI OCRサービス「Tegaki」とJBATが提供するクラウドを含む多様な環境でのデータ連携を可能にするサービス「Qanat Universe」を活用する。

これにより、手書きで書かれた伝票をデータ化し、さまざまな業務システムへの連携が可能になることで無駄な二重入力や確認作業を省き業務効率のアップやペーパーレス化を実現するとしている。

さらに、ソニービジネスソリューション、サイボウズ、コクヨと協業することにより、ユーザーは従来と同様に文字を手書きするだけで一連の業務がすべてデジタルで連携処理できるようになり、業務時間の短縮および働き場所を選ばないことで企業のDXに貢献するという。

取り組みの一例として、2019年2月から九州地区で病院のリネンサプライレンタルを展開するカクイックスの申込業務に手書き入力システムを試験導入しており、今後は改善・検証を経て、各病院に順次展開を予定している。

  • カイックスにおける申し込み業務の手書き入力システムの概要

    カイックスにおける申し込み業務の手書き入力システムの概要