Android Studioデベロップメントチームは6月11日(米国時間)、「Android Developers Blog: Moving Android Studio and Android Emulator to 64-bit versions」において、Android Studio IDEおよびAndroid Emulatorは今後64ビット版オペレーティングシステムだけをサポートの対象にすると発表した。32ビット版のWindowsプラットフォームを利用している場合はその影響を受けることになる。

Android Studioデベロップメントチームは次のタイムラインでサポート終了へ向けた取り組みを進めるとしている。

32ビット版プロダクト 非推奨開始日 サポート終了日
Android Studio IDE 3.6 2019年12月31日 2020年12月31日
Android Emulator 28.0.25 2019年6月30日 2020年12月31日
  • Android Developers Blog: Moving Android Studio and Android Emulator to 64-bit versions

    Android Developers Blog: Moving Android Studio and Android Emulator to 64-bit versions

Android Studioデベロップメントチームは64ビット版の開発環境には次のような利点があると説明している。

  • 32ビット版の開発環境は4GBまでしかメモリを利用することができない 。64ビット版は4GB以上のメモリを使用することができ、パフォーマンスが向上する
  • 64ビット版の開発環境でC/C++ネイティブコードを使ったアプリを開発する場合、32ビット版と64ビット版の双方のアプリを開発することができる
  • 64ビット版のエミュレータでは32ビット版と64ビット版の双方をサポートしている

Android Studioデベロップメントチームは該当する開発者に対して、移行期間の間に32ビット版から64ビット版へ移行することを推奨している。