AMDは6月10日(北米時間)、E3 2019に合わせてプライベートイベント「Next Horizo​​n Gaming」を開催。第3世代Ryzenのラインナップに16コア/32スレッドの「Ryzen 9 3950X」を追加した。9月に発売し、価格は749ドル。

  • 16コアのRyzen 9 3950Xがお目見え

第3世代Ryzenは、7nmプロセスで製造されるZen2コアをベースとしたCPU。従来からIPCを15%向上させたほか、キャッシュ容量とFPU性能を2倍とすることで、高いパフォーマンスを備えるという。また、PCI Express Gen4のサポートも特徴といえる。

2019年5月に開催されたComputex 2019では、6コア/12スレッドのRyzen 5 3600/3600X、8コア/16スレッドのRyzen 7 3700X/3800X、そして12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xが発表された。

ただ、第3世代Ryzenは2枚のCPUチップレットと1枚のI/Oチップレットを組み合わせた構成で、CPUチップレットには1枚あたり8コアの実装も可能なことから、16コア製品が期待されていた。16コアのRyzen 9 3950Xはこうした期待に応えたことになる。

動作周波数はベースが3.5GHz、ブースト時が4.7GHz。ブースト時のクロックは第3世代Ryzenの中でも最も高い。キャッシュは72MB。そしてTDPは12コアのRyzen 9 3900Xと同じ105Wを実現した。第3世代Ryzenのスペックまとめは以下の通り。

製品名 コア数 スレッド数 Base Clock Boost Clock キャッシュ TDP 価格
Ryzen 9 3950X 16 32 3.5GHz 4.7GHz 72MB 105W 749ドル
Ryzen 9 3900X 12 24 3.8GHz 4.6GHz 70MB 105W 499ドル
Ryzen 7 3800X 8 16 3.9GHz 4.5GHz 36MB 105W 399ドル
Ryzen 7 3700X 8 16 3.6GHz 4.4GHz 36MB 65W 329ドル
Ryzen 5 3600X 6 12 3.8GHz 4.4GHz 35MB 95W 249ドル
Ryzen 5 3600 6 12 3.6GHz 4.2GHz 35MB 65W 199ドル