今年もゴールデンウイークが終わり、5月も半ば。5月といえば……そう、五月病。4月は新生活がんばるぞ、なんてシャキっと毎朝起きていたのに、ゴールデンウイークが明けると急に朝が辛くなった……なんて経験はありませんか? 筆者も昨年(2018年)の悲劇がよみがえってきます。
そんな人にオススメしたいのが、デジタル式の目覚まし時計「センサーウェイク・トリオ」。設定した目覚まし時刻になると、心地よい香りを放出しつつ、朝の光をイメージしたライトが点滅し、自然な起床を促します。香りが充てんされたカートリッジを差し込むことで香りを放出する仕組みで、パッケージにはペパーミントの香りが付属します。1つのカートリッジにつき、目安の使用回数は30回。約1カ月に1回、カートリッジの交換が必要な計算です。
別売カートリッジとして、「リフィール ペパーミント」「リフィール カプチーノ」「リフィール シーサイド」「アップル&シナモン」「フランスの想ひ出」「リフィール ティーツリー」「リフィール パインフォレスト」を用意しています。香りがまったく想像できないものもありますが、どんな香りがするのでしょう。香りはすべてフランス製の天然製油から作られています。別売カートリッジの価格は1つ734円(税込)です。
香り、光、音の総合力
パッケージに付属するペパーミントをセットして、実際に使ってみました。「香り」「光」「音」の総合力で起こす、なかなか優れた目覚ましです。
アラームのメロディは5種類から選択可能。目覚まし音も好みに応じて5段階で大きさを変えられますが、最大にしても音はそこまで大きくありませんでした(あくまで個人の感想です)。ライトは本体液晶の縁部分が白っぽく光ります。雲間からひとすじの光が差し込むイメージです。ペパーミントはけっこうさわやかに香ってきます。
アラーム設定した時間になるとペパーミントのいい匂いがすっと鼻孔をくすぐってきて、その1分後にライトが点灯。ライトが点灯すると、香りの放出は止まるようです。匂いがする範囲は、目覚まし時計を中心に50cmくらいまででしょうか。アラーム設定から3分が経つとアラーム音が鳴ります。いい匂いがしてすぐにアラームが鳴ると、より起きやすいかなとも思いました。
筆者は普段から寝起きが悪く、起床に苦労しているのですが、いつもと違う匂いがするだけで意外と目は覚めました。人間は匂いにとても敏感なんですね。けたたましく鳴り響く目覚まし音でイヤな気持ちになって起きるよりも、ペパーミントのいい香りで起きるほうがはるかに気持ちよかったです。
つぎに、気になる香りカートリッジ「フランスの想ひ出」をセットしてみました。パッケージには「SOUVENIR DE FRANCE」という文字とともに、バラのマークがあります。
編注 : 以下しばらく筆者の妄想が続きますが、実在の人物や地名、団体とは一切関係ありません。筆者はフランスの渡航経歴もなし。どんな想ひ出を呼び起こしてくれるんでしょう。
サァァ。彼女の美しい金色の髪の毛がセーヌ川のほとりで揺らぐ。早朝、フランスの空は曇りだった。「エリス、もう行かなきゃ」、僕はうつむいて告げる。晩春とも初夏ともいえるような季節で、少し肌寒い。思わず僕は二の腕をさすった。
彼女はなにも言わない。だから僕は彼女に背を向け、セーヌ川のほとりを歩いていく。もう二度と会うことはないだろう。「どうか、どうか元気で」、彼女は後ろから僕を抱きしめる。エリスの石鹸みたいないい香りが鼻孔をくすぐり、僕は……
「エリスーーーーーーーーー」
妄想ここまで。
はっ。行ったこともないフランスで、会ったこともない女性と別れる夢をみました。これがフランスの想ひ出……恐ろしや。気になる香りですが、バラの香りがする石鹸みたいないい匂いがしました。たとえるならまさに、エリスが愛用している石鹸でしょうか(エリスって誰だよ)。
朝が苦手な人たちへ
朝うまく起きられないのは、自分の体質だけでなく、けたたましい目覚まし音に体が委縮してしまっているからかもしれません。
センサーウェイク・トリオの価格は13,824円(税込)。目覚ましにしてはちょっとお高いですが……。「目覚ましの音は小さくていい」「朝に気分よく起きられない」という人は、使ってみる価値のある製品だと思います。