ブラウザからインターネットにアクセスしていて何らかの問題が発生した場合、自分が使っている環境情報をサポートなどに伝えなくてはいけないときがある。その前段階として、オンにしているはずの設定がオフになっていないか、またブラウザのバージョンが古いままだったりしないか、自己チェックしておきたいこともあるだろう。
こうした時は、ブラウザまわりの環境情報を一覧できるサービスを使うのが手っ取り早い。OSやブラウザのバージョン、JavaScriptやFlashの有効/無効、さらにはIPアドレスやホスト名などネットワーク周りの情報を一括取得して表示してくれるので、個別に調べる手間を省けるほか、新しい環境に移行した時に従来との違いを把握するのにも役立つ。また初心者のサポートをする場合も、アクセス先のURLだけ指示し、表示された情報をこちらへ送ってもらえば済む。
こうしたツールは国内外ともに多数存在するが、項目数がサービスによって異なるほか、複数のサービスを使ってクロスチェックしたほうが望ましい場合もあり、ひとつのサービスに絞り込まずに複数を使えるようにしておくのがベターだ。今回は、PCだけでなくスマホやタブレットでも動作することを条件に、比較的著名な4つのサービスを紹介する。
ご利用環境チェックツール
「ご利用環境チェックツール」は、WTP企画が運営。PDFやCSVでの保存機能や、ウェブ制作会社に知らせることを目的としたメール送信機能も備える。今回紹介する中では唯一の国産で知名度も高く、またIPアドレスとホスト名の両方を表示できる数少ないサービスであることも特徴だが、他サイトと違ってhttpsに対応していないのが惜しまれる。PC内蔵時計の誤差表示にも対応するのが面白い。
Support Details
「Support Details」は、英Quality Nonsense Limited社が運営。項目は基本的な内容に限定されているが、アイコン表示で見やすいことに加えて、CSVおよびPDFでのエクスポート機能や、メールでの送信機能も備えており、環境情報をシェアするのに適している。IPアドレスのみでホスト名は表示できないほか、User Agentの表示にも対応していないなど、基本項目に抜けがあるのが難。
yourbrowser.is
「yourbrowser.is」は、ポーランドのSITEIMPULSE社が運営。項目数の多さでは突出しており、プラグインはFlash以外にSliverlightの有無もチェックできるほか、各種SNSへのログイン状況まで表示してくれるので、共有PCからのログアウトや不審なログイン履歴を確認する用途にも使える。ただし正常動作していない項目もあるほか、日本語が機械翻訳で分かりづらいため、サブとして使うのが望ましそうだ。
About My Browser
「About My Browser」は、米SupportBee社が運営。他サービスのようなタイル表示ではなくテキスト表示を採用しており、見た目こそシンプルながらも、探しやすさではむしろこちらのほうが上という人も少なくないだろう。アクセスした時点で独自のURLが発行されるので、相手との共有も容易だ。IPアドレスやホスト名など、ネットワークまわりの項目には対応していない点は注意。