現地時間9日から11日かけて米国はサンフランシスコで行われた同社イベント「Google Cloud Next '19」。同社はイベントでセッションなどで発表された数多くのトピックスを編纂し公式ブログに纏めている。

2019年は122のトピックスをコンパイル(編纂)している。要約するのは大変だったとブログに寄稿するGoogle CloudのChief Marketing OfficerであるAlison Wagonfeld氏が掲げたトピックスは13項目122にのぼる。

・Infrastructure
・Hybrid Cloud
・Serverless
・DevOps/SRE
・API Management
・Data Management
・Networking
・Security & Identity
・Smart Analytics
・Windows workloads on GCP
・Productivity & Collaboration
・Customers
・Partnerships

この3年間で13カ国45エリアを増加させたというGoogle Cloudはイベント内で韓国のソウルと米国ユタ州はソルトレイクシティの2つのリージョンの追加を発表。2020年の初頭までのローンチを目標と述べている。既報のようにGoogle Kubernetes Engineを軸にハイブリッドとマルチクラウドの双方を推し進める「Anthos」、ハイブリッドなAPI管理を可能とするプラットフォーム「Apigee hybrid」などのAPIソリューションやCloud SQLでのMicrosoft SQL Server、PostgreSQL version 11のサポートなどのデータベースを基軸にしたデータマネジメント。GCPを支えるネットワーキングやストレージの各種新機能が並んでいる。

同ブログを項目で見た場合、比重を占めるのがSecurity & IdentityとSmart Analyticsの2領域。ともに20項目を超える発表が行われている。なかでもSecurity & Identityの筆頭項目は、Access Approvalsのβ版への向上。サポートやエンジニアリング部門などGoogle担当者によるアクセスを明示的な事前承認へとすることでデータ管理の透明性を確保するプログラムは昨年12月にα版が発表されており、GCPデータの透明性向上の改善を意図している。

12月の発表時にProduct ManagerであるJoseph Valente氏は全従業員をカバーするこの種のコントロールを提供する最初のプロバイダーであると信じていると寄稿している。