スマートフォンの機種変更をする時には、LINEの引き継ぎ処理をしよう。これをきちんとやっておけば、新しい端末でも従来どおりにLINEを使い続けられる。ただし、一部の作業では注意が必要だ。

ただし、トーク履歴の引き継ぎは別作業

LINEでは、友だちリストやスタンプといった大半のデータの引継ぎが可能だ。友だちリストは引き継いだ時点で表示されるし、スタンプは新端末で同じスタンプを利用しようとすれば、簡単に取得できる。

しかしトークの引き継ぎには別途作業が必要となる。その作業方法は改めて解説するが、Android同士、iPhone同士でしか引き継げないことに注意しよう。また、LINEコインの残高等は、OSが変わると引き継げない。もし履歴等を重視するなら、新機種選びの段階で意識しておきたいところだ。

機種変更前に確認しておきたい引き継ぎの準備

機種変更時に、LINEのトーク履歴の引継ぎに失敗したという話をよく聞く。電話番号が変わらない機種変更での失敗は少ないようだが、特に電話番号の変更を伴う機種変更の場合は、少し注意する必要がある。

まず、電話番号がLINEで使えるかを確認しよう。「050」で始まるIP電話番号や、データ専用プランで発行される電話番号では、LINEを利用できないからだ。もしそういう形で乗り換える場合には、固定電話や通話用の別端末などの電話番号を利用するといいだろう。

電話番号が変わった場合には、「旧電話番号」もしくは「メールアドレス+パスワード」がログインに必要だ。事前に自分の電話番号やメールアドレス等を再確認しておこう。注意したいのは、メールアドレスが旧端末のキャリアメールのため既に利用できなくなっている場合や、パスワードがうろ覚えの場合だ。旧端末のLINEを操作してそれぞれ確認しておこう。

LINEの設定で「アカウント」を選択
「メールアドレス」をタップしてメールアドレスを確認。し継続利用できないキャリアメールだった場合には、Gmail等に変更しておくといいだろう
「パスワード」をタップした画面でできるのは再設定だけだ。2度同じ文字列を入力すれば新パスワードとして設定される

電話番号が変わる機種変更で最初にやるのは旧端末の操作

電話番号が変わる機種変更の場合は、旧端末での操作も必要だ。旧端末側で「アカウント引き継ぎ」を選択し、ここで「アカウントを引き継ぐ」のスイッチをオンにしよう。スイッチの有効期限は36時間で、間に合わなくてもLINEが使えなくなってしまうわけではない。ただしセキュリティ面での問題が出てくるので、できるだけ引き継ぎ作業をする瞬間にスイッチを入れるくらいのつもりでいよう。

設定で「アカウント引き継ぎ」を選択し、スイッチをオンにする
警告画面の内容を読んだら「OK」を押す
スイッチがオンになると有効期限のカウントダウンがはじまる

電話番号変更時はメールアドレス+パスワードで引き継ぎ

電話番号が変わる機種変更の場合は、旧端末の操作ができてから新端末を操作しよう。引き継ぎには、新端末側で新番号を使って初期登録作業を進める中で出てくる、「アカウントを引き継ぐ」というボタンを利用する。次の画面では「以前の電話番号でログイン」または「メールアドレスでログイン」のどちらかを選んで、入力しよう。

「アカウントを引き継ぎますか?」の画面で「アカウントを引き継ぐ」を選択
以前の「電話番号」もしくは「メールアドレス+パスワード」のどちらかでログインしよう

滅多にないことではあるが、もし初期登録作業中、新しい電話番号を入力しているのに「おかえりなさい、●●!」と知らない名前が出てきたら「いいえ、違います」を選ばないといけない。電話番号は一定の休眠期間をおいてリサイクルされるのだが、以前の利用者が適切なアカウント引き継ぎや削除作業をせず放置していた場合に出てくる画面だ。必ず「いいえ」を選択しよう。

電話番号が変わらない機種変更でのアカウント引き継ぎ方法

電話番号が変わらない機種変更の場合は超簡単だ。以前の電話番号を新端末でも使い続けられるなら、新端末側で普通にLINEアプリの初期登録作業をすれば問題ない。電話番号を入力し、SMSや音声通話で認証ができれば「おかえりなさい、●●!」と名前が表示されるはずだ。表示された電話番号と名前が自分のものなら「はい、私のアカウントです」ボタンをタップすれば完了となる。

電話番号が変わらない場合は、初期登録作業だけで引き継ぎが完了する

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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