JR東日本は3月5日、セキュリティを向上する取り組みについて発表した。ハード面およびソフト面の双方において、取り組みを強化する。

ハード面については、駅、列車内、車両基地、変電所、線路沿線などに設置した防犯カメラの一部をネットワーク化した上で、新たに専門部署(セキュリティセンター)を設置して防犯カメラ画像を集中監視する。

また、 新幹線・在来線の主要駅では防犯カメラ画像を活用した巡回警備を、新幹線・在来線の車両基地ではサーマルカメラ、赤外線センサーなどによる機械警備を行う。

テロなどの非常事態が発生した場合は、ネットワーク化した駅の防犯カメラの画像を非常時画像伝送システムにより警察に伝送し、警察と連携して対処する。

  • JR東日本がセキュリティの向上に向けて取り組むハード対策

2020年7月に向けて、以下のように、カメラを増設する予定。

  • 駅…改札口やホームなど(約1200駅、約2万2000台)
  • 列車内 …今後新造する全車両の客室内、既存の新幹線車両・在来線車両の客室(約8500両)、既存の在来線車両の乗務員室(約2500両)
  • 車両基地…新幹線・在来線の車両基地の出入口・留置線等(約140カ所、約1200台)
  • 変電所など…新幹線・在来線の変電所などの敷地周囲など(約600カ所、約1200台)
  • 線路沿線…新幹線の線路内や保守用出入口、在来線の線路内等(約400カ所、約550台)
  • 2020年7月までに増設が予定されている防犯カメラと柵