では、カメラ機能はどうでしょうか。AX7はメインカメラ(背面カメラ)に2つのカメラを搭載しており、一方は1,300万画素、もう一方が200万画素となっています。200万画素のカメラはポートレート撮影用に被写体との距離を測るためのもので、実際の撮影は1,300万画素のほうがメインになります。

低価格ながらデュアルカメラもしっかり搭載

  • カメラは1300万画素と200万画素のデュアル。実際の撮影に用いるのは1300万画素のカメラのほうだ

  • 「ポートレート」に切り替えることで、被写体と背景などとの距離を生かしたボケ味のある写真撮影が簡単にできる

F値は2.2と一般的な値で、とりわけ暗い場所の撮影に強いなどの特徴があるわけではありません。ですが低価格モデルとしてみれば、じゅうぶん高画質を実現できるといえるでしょう。

  • 夕方頃の写真。この程度の明るさでも木の枝など細かな部分をしっかり捉えられている

  • 夜の風景を撮影したところ。高価格のOPPOのR17 Proなど暗い場所での撮影に力を入れたカメラと比べると、ブレや光によるつぶれなどが生じやすいのはやむを得ないところ

前面カメラは美顔モードやスタンプも

一方でフロントカメラ(前面カメラ)は1,600万画素と、メインカメラより高い画素数のイメージセンサーを搭載しており、自分撮りに力を入れているOPPOらしさを感じさせます。自動的に美顔加工を施す「A.I.ビューティー」もしっかり搭載されているほか、ステッカー機能も用意されているので、アプリを追加することなく顔にスタンプを施した楽しい写真や動画の撮影も可能です。

  • フロントカメラはメインカメラより高い画素数のものを採用。A.I.ビューティー機能で顔を綺麗に加工することも可能だ

  • 「ステッカー」モードに切り替えて撮影することで、顔にさまざまなスタンプなどを付与した撮影もできる

3万円切りの低価格、大画面で動画を楽しみたい人に

そして大きなポイントとなるのは価格です。ここまで紹介した通り、AX7はミドルクラスとしてはかなり充実した機能を備えていますが、それでいて税抜きで29,880円と、30,000円を切る価格を実現しているのです。

ゆえに直接的なライバルとなりそうなのは、価格や性能が近しいファーウェイの「HUAWEI P20 lite」となるでしょうか。AX7はP20 liteと比べた場合、ディスプレイ解像度やWi-Fiの5GHz対応などで譲る部分がありますが、一方でディスプレイサイズやバッテリー容量などはAX7のほうが性能が高いですし、2枚のSIMとmicroSDが同時に利用できるので、デュアルSIMと大容量ストレージを両立しやすいというメリットも備えています。

そうしたことからAX7は、大画面と大容量のバッテリー、microSDを生かし、写真だけでなく動画を撮影したり、映像コンテンツを楽しんだりする人に向いているといえそうです。低価格でも大画面が欲しいという人には、ベストな選択になるといえるのではないでしょうか。