日本eスポーツ連合(JeSU)は1月26日、「闘会議 2019」「JAEPO」と同時に幕張メッセで開催された「eSPORTS国際チャレンジカップ~日本選抜vsアジア選抜~」において、記者会見を実施した。記者会見は2部構成で、第1部は国際チャレンジカップについて、第2部はJeSUの今後の活動について発表があった。
eスポーツのアジアカップ、開催へ
まず第1部では、JeSU会長である岡村秀樹氏と、国際チャレンジカップの共催者であるアジアeスポーツ連盟(AESF)のケニス・フォック会長が登壇した。
国際チャレンジカップは、日本とアジアから選ばれた選手が団体戦を行うというもので、日本で初めて行われるeスポーツの国際マッチだ。競技タイトルは『ストリートファイターVアーケードエディション』『鉄拳7』『ウイニングイレブン 2019』『オーバーウォッチ』の4つ。岡村会長は、「1度きりのイベントではなく、来年以降も開催を続け、参加国も増やしていきたい」と展望を述べた。
次に登壇したケニス・フォック会長は、「公平で健全なプラットフォームを提供できるように勤めてきたこともあり、アジアは世界の中でもeスポーツが盛んな地域になったと認識している」と述べたうえで、「最終的にはオリンピックに参加できるように、やれることはすべてやっていくつもりだ」と目標を語った。その活動の一環として、新たに「アジアカップ」を開催する予定。今回の国際チャレンジカップは、その礎となるものだという。
新たに加わったスポンサーは「わかさ生活」
第2部はJeSUのこれまでの実績と今後の活動について。内容的には昨年末に行われたJeSUの記者会見を再確認する形だ。
JeSUは、前身である日本eスポーツ協会時代の地方支部として機能していた11団体を地方支部として認定し、各地で行われるeスポーツ大会のサポート体制を構築している。今回の会見では、地方支部のうち6支部の会長がかけつけ、それぞれ挨拶した。
さらに、今年の9月に開催予定の「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムとして開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」についても言及。今回、新情報はなかったが、2月1日に追加情報を公開すると発表した。
JeSUの新たな展開としては、選手データベースを1月25日にJeSUの公式サイトでオープンしたことを発表。まだベータ版で、未掲載の情報も多いが、完成すればeスポーツ選手について調べられるようになる。スポンサーやチームなどが接触しやすくなる予定だ。
最後にJeSUのオフィシャルスポンサーに新たな企業が参入したことを紹介。昨年末の記者会見で発表されたビックカメラに続き、わかさ生活がオフィシャルスポンサーとしてJeSUに協力することとなった。
まだまだアジア諸国に比べるとeスポーツ後進国である日本だが、ようやく国としての動きが目に見えてきたように感じた。タイトルごとの地区代表、日本代表などが定着していけば、観戦側としても応援しやすい環境ができそうだ。
(岡安学)