アクセンチュアは1月28日、福岡県福岡市に「アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡(AIO福岡)」を開設したと発表した。

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    アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡

AIO福岡はRPA(Robotic Process Automation)、アナリティクス、AI(人工知能)をはじめとした先端技術の活用と抜本的なBPR(Business Process Re-engineering)により、人間とマシンが高次元で協働するインテリジェント化された次世代の業務プロセスを創出するほか、その業務オペレーションを顧客に代わり執行する拠点となる。

AIO福岡を活用することで、デジタル技術と業務プロセスに精通した同社のプロフェッショナルとともに、経理・財務、人事、調達、サプライチェーン、営業、デジタルマーケティングといった自社の業務プロセスの自動化とインテリジェント化を、実際に稼働しているソリューションやデモを見ながら具現化させていくことができるという。

同社が提唱しAIO福岡が実現を支援するインテリジェント・オペレーションは、省力化による業務コストの削減に加え、データ活用によって可能となるインテリジェント化により、それぞれの業務プロセス固有のビジネス成果を向上させるものと位置づけている。

顧客と合意したサービス品質に基づいて業務オペレーションを執行するとともに、運営状況をリアルタイムに監視することで品質確保とリスク管理が可能になるほか、世界50カ所以上の拠点で構成されるグローバル・デリバリー・ネットワークとの一体的な運営により、顧客の成長を支えるプラットフォームとして、オペレーションに高い拡張性と柔軟性を提供するという。

アクセンチュアでは、イノベーションを全方位的に支援する全社横断の機能体系としてアクセンチュア・イノベーション・アーキテクチャーを構築しており、アクセンチュア・リサーチ、アクセンチュア・ベンチャー、アクセンチュア・ラボ、アクセンチュア・スタジオ、アクセンチュア・イノベーションセンター、アクセンチュア・デリバリーセンターの6つの機能で構成されている。

AIO福岡は、インテリジェント化された業務プロセスの迅速な構想とプロトタイプを開発するアクセンチュア・スタジオ、開発された最新の業務プロセスのショーケースとしてのアクセンチュア・イノベーション・センター、これらの業務プロセスを世界中の顧客にオペレーションサービスとして実際に提供するアクセンチュア・デリバリーセンターの3つの機能を提供する。

同社では、2014年にビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の業務を担う熊本センターを開設し、2017年3月にはアクセンチュア・イノベーションセンター福島の拡充を発表。2017年には、北海道デリバリー・センターの移転・拡充を行い。2018年1月に顧客と共同で革新的なアイデアを具現化させるための拠点「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」を開設。

さらに、2018年2月には関西オフィス(大阪府大阪市)の拡充、5月には本社機能(東京都港区)の移転・拡充を実施し、2019年現在、アクセンチュアの国内拠点は、東京、横浜、大阪、福岡、熊本、札幌、福島の7都市。

顧客の現行業務の「90%自動化」と、データの高次元の活用によるインテリジェント化されたオペレーションサービスの提供を目指し、今後の新たなプロジェクトでの活用に加え、AIO福岡に既存の取り組みも順次移管し、集約させていく考えだ。