PlayStation Move モーションコントローラーを2本使うゲームをやりたい! というあふれ出た欲望を満たすゲームをPlayStation Storeで探す。見つけたのが3rd Eye Studiosの『Downward Spiral: Horus Station』。無人の宇宙ステーションを探索するアクションアドベンチャーゲームとある。そそられるではないか。しかも調べてみたら、3rd Eye Studiosは、クラウドファンディングで100万ドルの資金調達に成功し、開発を実現したというフィンランドにある新進気鋭のスタジオ。そのチャレンジ精神も素晴らしい。期待も高まるというものだ。

  • PS VR Downward Spiral: Horus Station

    けっこう激しく動く要素も……。決してふざけているワケではありません

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    ヒタヒタと無人のステーションを進んでいく。言い知れぬ緊張感が……
    (C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.

『Downward Spiral: Horus Station』は2018年10月24日よりPlayStation Storeで配信が開始されたアクションアドベンチャーゲームだ。無人の宇宙ステーションに乗り込み、なぜ無人になってしまったのか、その真相を突き止めるのが目的となる。ダウンロード価格は2,280円。PS VRがなくても楽しめ、モーションコントローラーだけではなく通常のPS4コントローラーでも操作できる。とはいえ、せっかくの宇宙ステーションに無重力。PS VRでのプレイがその面白さを一番引き出せるのは間違いない。

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    無人の宇宙ステーションの秘密を探るアクションアドベンチャー。無重力が生み出す浮遊感が楽しい
    (C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.

さっそくストーリーモードをプレイする。ストーリーには、敵との戦闘がある“交戦”と戦闘のない“探索”の2モードが用意されている。筆者はもちろん交戦。当然ガンマン気分も味わいたい。ゼロ・グラビティのサンドラ・ブロック気分でプレイするつもりでいたが、交戦という文字を見た時点でエイリアンのシガニー・ウィーバー気分に切り替わったのである。

それはさておき、モーションコントローラーでの操作を紹介しよう。2本のモーションコントローラーがそのまま両手になる。「T」ボタンを押すと指が握られる。それだけでちょっと面白い感覚だ。宇宙ステーション内は無重力なので基本フワフワしている。モーションコントローラーで壁を掴んで移動したい方向に体を押し出すようにして移動する。壁に体を弾き返すような感覚なのだが、これが難しい。最初はうまく壁が掴めず、かといって動きすぎるとPS VRの操作範囲から体が出てしまう。この感覚のズレから、開始5分で思いっきり酔ってしまった。「これが宇宙酔いかっ!!」などと強がってみたが、ただ操作がヘタなだけである。シガニー・ウィーバーにはなれないようだ。

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    必死に操作する筆者。撮影係の嫁には「盆踊りかっ!」と言われてしまう。たしかに写真で見るとその通りなんだけど……

コツさえつかめば、操作はカンタン

自分にガッカリし、しかたがないのでPS4のコントローラーでプレイする。リアル感はグッと減ってしまうが、操作はしやすい。どこに先に進むための扉があるのかなど、序盤の宇宙ステーションの作りを理解したところで、モーションコントローラーに戻る。今度は余裕である。構造を把握すれば、どの方向に浮遊していけばいいので迷うことも酔うこともない。そしてちょっと進めば、壁にワイヤーを発射して引っかけることでカンタンに移動できる銃が登場。そうなれば、移動で困ることはほとんどなくなる。

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    扉を開くためのスイッチを探したりと先に進むための仕掛けを探すのがメインだ
    (C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.

縦に長い通路をワイヤーで「スイーッ」と移動するのは非常に気持ちがいい。無重力感をたっぷり味わえる。途中で銃も手に入れて、宇宙ステーション内にいるロボットと戦闘になる。やられたとしても、やられた近くの場所から再スタートなのでそれほど慎重になる必要はない。あくまで扉を開くためのスイッチを探したりといった探索がメインだ。

なんともオタ芸チックになってしまうが本人は見えてないので大丈夫

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    上下に延びた通路の移動は浮遊感たっぷりでとても楽しい
    (C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.

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    壁に掴まって上を見上げる筆者。嫁には「オタ芸か!」と突っ込まれる。まあ、確かにペンライトみたいではあるが……

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    途中で手に入る銃を使っての戦闘もある。浮遊感の中で的確に狙うのはけっこうむずかしい
    (C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.

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    天井に掴まって、銃を撃つ筆者。太鼓を叩いているようだと嫁に言われるが気にしない。宇宙ステーションの内部でシリアスな戦闘を繰り広げているのだ。周囲の様子がまるで見えないのがVRの醍醐味なのだっ

ちなみに、このゲームに関しては立ってプレイしたほうが断然面白い。PS VRのカメラが認識できる範囲は幅が約1.9m、奥行きが約3m程度とそれほど広くはないが、このゲームは前後左右の移動も認識されるので、あとちょっとで壁に手が届かない、なんて場面では自分が動くことで調整ができる。振り向いた場所にワイヤーを飛ばしたいときも立ってプレイしたほうが便利だ。ただ、△ボタンで視点の調整はできるので、リアルに振り向くより、視点変更したほうがラクだったりするのですが……

無人の宇宙ステーションはエイリアン的な怖い雰囲気がありつつ、外の様子が見える部屋では宇宙の星々の美しさに感動したりと、視点がすべてその空間になるVRならではの楽しさが詰まっている。操作に慣れは必要だが、モーションコントローラーでぜひとも遊んでほしいタイトルだ。

さて次回はPlayStation VR シューティングコントローラーに対応したゲームに挑戦してみたいと思う。次回こそ勇ましく戦う姿を見せたいものである……。

Downward Spiral: Horus Station(ダウンワード スパイラル:ホラス ステーション)
対応機種:PlayStation 4※PlayStation VR対応タイトル
PlayStation Move モーションコントローラー対応
ジャンル:アクション・アドベンチャー
価格:2,280円(税込)ダウンロードのみ
プレイ人数:1人(オンライン:2~8人)
CERO:B(12歳以上対象)
開発:3rd Eye Studios Oy Ltd

(C)2018 3rd Eye Studios Oy Ltd. Downward Spiral is a trademark of 3rd Eye Studios Oy Ltd.