アシストは11月13日、DataRobot Japanとテクノロジーパートナーシップを締結し、機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」で学習するための教師データをデータプレパレーションツール「Paxata(パクサタ)」で準備できるソリューションの提供を開始すると発表した。

  • PaxataとDataRobotの連携イメージ

    PaxataとDataRobotの連携イメージ

DataRobotは、高精度な予測モデルを生成できる機械学習自動化プラットフォーム。教師データを投入すると、数千ものアルゴリズムから最適なものが自動的に選択され、短時間のうちに予測モデルが構築されるため、ユーザーは高度な数学や統計学を意識することなく、自社のデータをベースに将来の予測を立て、事業に活かすことができるという。

しかし、ある大手製造のユーザー企業では「DataRobotにデータを入れるとわずか10分で予測モデルが作成されるが、データ準備に80時間もかかっている」という課題が顕在化しており、機械学習の取り組みが進むほど教師データの準備がボトルネックになるケースが増加している。

具体的には、データの結合や名寄せ、クレンジング、変換、欠損値の補正などに多くの時間が費やされ、予測モデルの精度向上には入力されるデータが確かなものでなければならないため、データプレパレーションは機械学習の成功を左右する重要なファクターとなっているという。

Paxataは、エンタープライズ向けに開発されたデータプレパレーションツールとして、これらの課題を解決し、DataRobot用の教師データをすばやく準備することを可能としている。データサイエンティストやIT部門に利用を限定せず、データを必要とする人が自分で思いどおりにデータを作成できる機能を備えているため、セルフサービス型のデータプレパレーションを支援できる点が特徴となっている。

同社はDataRobotとのパートナーシップにより、機械学習とデータプレパレーションの技術を連携し、ビジネス部門のユーザーが現場の課題を解決し、アクションにつなげていく取り組みを支援していくという。