米IBMは10月28日(現地時間)、米Red Hatの株すべてを1株あたり190ドル、総額約340億ドル(約3兆8000億円)で買収することで合意したと発表した。
IBMの会長 兼 社長 兼 CEOである ジニ・ロメッティ氏は、「Red Hatの買収はゲーム・チェンジであり、クラウド市場のすべてを変える。IBMは世界No.1のハイブリッド・クラウド・プロバイダになり、企業にクラウドの価値を最大限に引き出すオープンなクラウド・ソリューションを企業に提供する」と述べている。
また同氏は、クラウドに移行している企業はまだ20%で、残りの80%の企業は、ビジネス・アプリケーションをハイブリッド・クラウドに移行する必要があるとしている。
一方、Red Hat 社長 兼 CEOのジェームス・ホワイトハースト氏は「オープンソースは、モダンITのためのデフォルトの選択だ。Red HatはIBMと協力して、デジタル・トランスフォーメーションの基盤となるオープンソースの影響を加速し、Red Hatをより多くのお客様に提供するために、独自の文化と確かなコミットメントを維持しながら、より大きなスケール、リソース、能力を提供する」と語っている。
なお、買収を完了しても、Red HatはIBMのハイブリッドクラウドチームとは別の部門として参加し、Red Hatの開発文化の独立性と中立性を保たれ、Red Hatは今後もジェームス・ホワイトハースト氏と現在の経営陣によって率いられるという。