メッセージを条件で絞り込む
メッセージの量が増えてくると、通常の検索だけでは調べるのが難しいケースが出てくる。Slackでは「検索モディファイア」と呼ばれるフィルタを入力することで、条件を指定して検索結果を絞り込むことが可能だ。前回説明した検索窓への入力時に、下記一覧から適切なものを使って検索を行えばよい。
特定のメンバーが投稿したメッセージを検索したい場合
検索窓に「from:@人物名」と入力して検索すると、投稿者を絞り込んで結果を表示させることができる。また、対象メンバーを選択した状態で、「半角スペース+追加のワード」を指定すると、投稿メンバーを絞り込みつつキーワード検索を実行する。
自分が投稿したメッセージのなかから検索したい場合は、from:@人物名に自分の名前を入力する方法に加えて、「from:me」でも検索することができる。from:meに半角スペースとキーワードを追加すれば、そのワードを含んだ自分の投稿を検索することが可能だ。
特定のメンバーが投稿したメッセージを検索
from:@[人物名]自分の投稿したメッセージを検索
from:me
指定したチャンネル内のメッセ―ジを検索する
通常の検索だと、すべてのチャンネルが対象になるので、結果が多くなりがちだ。チャンネルが複数ある場合、「in:[チャンネル名]」でチャンネルを絞り込んで検索するのが便利である。
チャンネル内検索
in:[チャンネル名]
ダイレクトメッセージから検索する
「in:@[人物名]」を使えば、特定のメンバーとのダイレクトメッセージに検索範囲を絞り込むことができる。相手のメッセージだけでなく、そのメンバーに送った自分のメッセージも検索対象だ。
また、自分宛のダイレクトメッセージは「to:me」で検索可能。上記、in:@[人物名]と併せて使うことで、特定のメンバーとのダイレクトメッセージの中でも、相手のメッセージのみを表示することができる。
特定のメンバーとのダイレクトメッセージを検索
in:@[人物名]自分宛のダイレクトメッセージを検索
to:me
検索対象の期間を限定する
Slackでは、メッセージの投稿された期間を指定して検索することが可能だ。検索したいメッセージの日付がはっきりしている場合は「on:2018/10/23」とon:のあとに日付を入力すると、その日に投稿されたメッセージを検索できる。また「on:今日(today)」「on:昨日(yesterday)」といった検索も可能。たとえば「on:昨日 from:me」と検索窓に入力すれば、昨日自分が投稿したメッセージを探すことができるというわけだ。
そのほか、「今週(week)」や「今月(month)」「今年(year)」などのキーワードも利用可能。日付を入力する際は、米国ローカル方式(MM/DD/YYYYもしくはMM-DD-YYYY)か、国際標準方式(YYYY-MM-DDもしくはYYYY/MM/DD)の表記を用いる。
指定した時のメッセージを検索
on:[日付]、[月]または[年]指定した日付以前のメッセージを検索
before:[日付]指定した日付以後のメッセージを検索
after:[日付]
「has:」を使った検索方法
Slackには、「has:」を使ったメッセージの絞り込み方法がある。「has:star」と入力すれば自分がスターを付けたメッセージを、「has:pin」と入力すればピン留めアイテムを検索することが可能だ。スター付きのメッセージは、画面右上の「☆」ボタンからも検索できるが、「has:」を使うメリットとしては、「キーワードやほかの検索モディファイアと組み合わせられること」が挙げられるだろう。
また、「has:link」では内容にURLを含むメッセージ、「has:[:絵文字コード:]」では特定の絵文字が使われているメッセージを検索できる。絵文字コードとは、各絵文字の名前のようなもの。リアクションなどをする際に表示されるプレビューで確認できるほか、Slackの「EMOJI CHEAT SHEET」から検索/コピーすることもできる。
自分がスターを付けたメッセージを検索
has:starピン留めアイテムを検索
has:pinURLを含むメッセージに絞って検索
has:link特定の絵文字、リアクションのあったメッセージを検索
has:[:絵文字コード:]
has:reaction
完全一致検索を実行する場合
クォーテーションでキーワードやフレーズを指定して検索すると、入力したフレーズと完全に一致するメッセージやファイルを絞り込むことができる。
完全一致検索
"キーワードまたはフレーズ"
一部の文字列を含む単語を検索したい場合
3文字以上の単語の後ろに「*(アスタリスク)」を入力すると、その文字列を含むすべてのアイテムを検索できる。Google検索でいう「あいまい検索」のようなものだ。
あいまい検索
●●●*(3文字以上の文字列にアスタリスク)
特定のワードを含むものを検索結果から除外したい場合
検索結果から除外する語句の前に「-」を付けることで、特定のワードが含まない結果だけを表示することができる。
マイナス検索
A -B
検索対象から特定のチャンネルを除く設定
雑談の多いパブリックチャンネルがあると、メッセージの検索精度が落ちるケースも少なくない。その場合、雑談チャンネルを検索から除外し、関連性の高いものだけに絞ることが可能だ。
「はじめてのSlack 超活用マニュアル」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/slackmanual